この問題は、実数 $x$ に関する2つの不等式と、 $xy$ 平面上の円 $C$ と直線 $l$ に関する問題です。 (1) 不等式 $3x^2 - 11x + 6 \le 0$ を解く。 (2) $a=2$ のとき、不等式 $|x-a|<1$ を解く。 (3) 不等式 $3x^2 - 11x + 6 \le 0$ と $|x-a|<1$ を同時に満たす整数 $x$ がちょうど2個存在するような $a$ の値の範囲を求める。 (4) 円 $C: x^2 + y^2 - 4x - 2y + 3 = 0$ の中心 $A$ の座標と半径 $r$ を求める。 (5) 円 $C$ と直線 $l: x - 2y + a = 0$ が異なる2点で交わるような $a$ の値の範囲を求める。 (6) (5)のとき、円 $C$ と直線 $l$ の異なる2つの交点を $P, Q$ とする。 $a$ が(5)で求めた範囲を動くとき、三角形 $APQ$ の面積が最大となるような $a$ の値を求める。

代数学不等式二次不等式絶対値直線幾何最大値数式処理
2025/7/21
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、丁寧に解答を作成します。

1. 問題の内容

この問題は、実数 xx に関する2つの不等式と、 xyxy 平面上の円 CC と直線 ll に関する問題です。
(1) 不等式 3x211x+603x^2 - 11x + 6 \le 0 を解く。
(2) a=2a=2 のとき、不等式 xa<1|x-a|<1 を解く。
(3) 不等式 3x211x+603x^2 - 11x + 6 \le 0xa<1|x-a|<1 を同時に満たす整数 xx がちょうど2個存在するような aa の値の範囲を求める。
(4) 円 C:x2+y24x2y+3=0C: x^2 + y^2 - 4x - 2y + 3 = 0 の中心 AA の座標と半径 rr を求める。
(5) 円 CC と直線 l:x2y+a=0l: x - 2y + a = 0 が異なる2点で交わるような aa の値の範囲を求める。
(6) (5)のとき、円 CC と直線 ll の異なる2つの交点を P,QP, Q とする。 aa が(5)で求めた範囲を動くとき、三角形 APQAPQ の面積が最大となるような aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 3x211x+603x^2 - 11x + 6 \le 0 を解く。
3x211x+6=(3x2)(x3)03x^2 - 11x + 6 = (3x - 2)(x - 3) \le 0
よって、23x3\frac{2}{3} \le x \le 3
(2) a=2a=2 のとき、不等式 x2<1|x-2|<1 を解く。
1<x2<1-1 < x - 2 < 1
1<x<31 < x < 3
(3) 23x3\frac{2}{3} \le x \le 3xa<1|x-a|<1 すなわち a1<x<a+1a-1 < x < a+1 を同時に満たす整数 xx がちょうど2個存在するような aa の値の範囲を求める。
23x3\frac{2}{3} \le x \le 3を満たす整数は1,2,3です。
a1<x<a+1a-1 < x < a+1を満たす整数が1,2のみの時、
0a1<10 \le a-1 < 1 かつ 2<a+132 < a+1 \le 3なので、1a<21 \le a < 2 かつ 1<a21 < a \le 2。よって1<a<21 < a < 2
a1<x<a+1a-1 < x < a+1を満たす整数が2,3のみの時、
1a+121 \le a+1 \le 2 かつ 2a1<32 \le a-1 < 3なので、0a10 \le a \le 1 かつ 3a<43 \le a < 4。この時共通範囲は存在しない。
したがって、1<a<21 < a < 2
(4) 円 C:x2+y24x2y+3=0C: x^2 + y^2 - 4x - 2y + 3 = 0 の中心 AA の座標と半径 rr を求める。
(x24x)+(y22y)+3=0(x^2 - 4x) + (y^2 - 2y) + 3 = 0
(x24x+4)+(y22y+1)+341=0(x^2 - 4x + 4) + (y^2 - 2y + 1) + 3 - 4 - 1 = 0
(x2)2+(y1)2=2(x - 2)^2 + (y - 1)^2 = 2
よって、中心 A(2,1)A(2, 1), 半径 r=2r = \sqrt{2}
(5) 円 CC と直線 l:x2y+a=0l: x - 2y + a = 0 が異なる2点で交わるような aa の値の範囲を求める。
円の中心 A(2,1)A(2, 1) と直線 l:x2y+a=0l: x - 2y + a = 0 の距離 dd が、円の半径 r=2r = \sqrt{2} より小さければよい。
d=22(1)+a12+(2)2=a5<2d = \frac{|2 - 2(1) + a|}{\sqrt{1^2 + (-2)^2}} = \frac{|a|}{\sqrt{5}} < \sqrt{2}
a<10|a| < \sqrt{10}
10<a<10-\sqrt{10} < a < \sqrt{10}
aa は正の定数なので、0<a<100 < a < \sqrt{10}
(6) 円 CC と直線 ll の異なる2つの交点を P,QP, Q とする。aa が(5)で求めた範囲を動くとき、三角形 APQAPQ の面積が最大となるような aa の値を求める。
三角形 APQAPQ の面積が最大となるのは、AP=AQ=r=2AP = AQ = r = \sqrt{2} であり、APAPAQAQ が直交するとき。
このとき、点 AA と直線 ll の距離 dd は、d=r2=22=1d = \frac{r}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{\sqrt{2}} = 1
a5=1\frac{|a|}{\sqrt{5}} = 1
a=5|a| = \sqrt{5}
a=±5a = \pm \sqrt{5}
aa は正の定数なので、a=5a = \sqrt{5}
0<5<100 < \sqrt{5} < \sqrt{10} なので、これは (5) の範囲を満たす。

3. 最終的な答え

(1) 23x3\frac{2}{3} \le x \le 3
(2) 1<x<31 < x < 3
(3) 1<a<21 < a < 2
(4) 中心 A(2,1)A(2, 1), 半径 r=2r = \sqrt{2}
(5) 0<a<100 < a < \sqrt{10}
(6) a=5a = \sqrt{5}

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