数列 $\{a_n\}$ は等差数列であり、$a_6 = 85$, $a_{12} = 67$ である。 数列の初項 $a_1$, 公差、一般項 $a_n$ を求め、$a_n = 10$ となる $n$ を求める。 また、和 $S_n = \sum_{k=1}^n a_k$ を求め、$S_n$ が負となる最小の $n$ および $S_n$ が最大となる $n$ を求める。

代数学等差数列数列一般項級数
2025/7/21

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} は等差数列であり、a6=85a_6 = 85, a12=67a_{12} = 67 である。
数列の初項 a1a_1, 公差、一般項 ana_n を求め、an=10a_n = 10 となる nn を求める。
また、和 Sn=k=1nakS_n = \sum_{k=1}^n a_k を求め、SnS_n が負となる最小の nn および SnS_n が最大となる nn を求める。

2. 解き方の手順

まず、公差 dd を求める。
a12a6=(126)da_{12} - a_6 = (12-6)d より 6785=6d67 - 85 = 6d
したがって、18=6d-18 = 6d より d=3d = -3
a6=a1+5da_6 = a_1 + 5d より 85=a1+5(3)=a11585 = a_1 + 5(-3) = a_1 - 15
したがって、a1=85+15=100a_1 = 85 + 15 = 100
一般項 ana_nan=a1+(n1)d=100+(n1)(3)=1003n+3=3n+103a_n = a_1 + (n-1)d = 100 + (n-1)(-3) = 100 - 3n + 3 = -3n + 103
an=10a_n = 10 となる nn3n+103=10-3n + 103 = 10 より 3n=933n = 93
したがって、n=31n = 31
Sn=n2(a1+an)=n2(100+(3n+103))=n2(2033n)=32n2+2032nS_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n) = \frac{n}{2}(100 + (-3n + 103)) = \frac{n}{2}(203 - 3n) = \frac{-3}{2}n^2 + \frac{203}{2}n
SnS_n が負となる最小の nn は、Sn<0S_n < 0 となる最小の nn を求める。
32n2+2032n<0\frac{-3}{2}n^2 + \frac{203}{2}n < 0
3n2+203n<0-3n^2 + 203n < 0
n(3n+203)<0n(-3n + 203) < 0
n>0n > 0 より 3n+203<0-3n + 203 < 0
3n>2033n > 203
n>203367.67n > \frac{203}{3} \approx 67.67
したがって、SnS_n が負となる最小の nn6868
SnS_n が最大となる nn を求めるには、ana_n が最初に負になる nn を求める。
an=3n+103<0a_n = -3n + 103 < 0
3n>1033n > 103
n>103334.33n > \frac{103}{3} \approx 34.33
a34=3(34)+103=1a_{34} = -3(34) + 103 = 1
a35=3(35)+103=2a_{35} = -3(35) + 103 = -2
したがって、SnS_n が最大になるのは n=34n = 34

3. 最終的な答え

a1=100a_1 = 100
公差 d=3d = -3
an=3n+103a_n = -3n + 103
n=31n = 31
Sn=32n2+2032nS_n = \frac{-3}{2}n^2 + \frac{203}{2}n
n=68n = 68
n=34n = 34

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