(1) $a \geq 0$, $b \geq 0$ のとき、$\frac{a+b}{2} \geq \sqrt{ab}$ が成り立つことを示し、等号が成り立つときを答える。 (2) $a > 0$, $b > 0$ のとき、$\frac{b}{a} + \frac{a}{b} \geq 2$ が成り立つことを示す。

代数学相加平均相乗平均不等式証明
2025/7/21

1. 問題の内容

(1) a0a \geq 0, b0b \geq 0 のとき、a+b2ab\frac{a+b}{2} \geq \sqrt{ab} が成り立つことを示し、等号が成り立つときを答える。
(2) a>0a > 0, b>0b > 0 のとき、ba+ab2\frac{b}{a} + \frac{a}{b} \geq 2 が成り立つことを示す。

2. 解き方の手順

(1) 相加平均と相乗平均の関係を示す問題です。
(ab)20(\sqrt{a} - \sqrt{b})^2 \geq 0 を展開すると、
a2ab+b0a - 2\sqrt{ab} + b \geq 0
a+b2aba+b \geq 2\sqrt{ab}
a+b2ab\frac{a+b}{2} \geq \sqrt{ab}
したがって、a+b2ab\frac{a+b}{2} \geq \sqrt{ab} が成り立つ。
等号が成り立つのは、ab=0\sqrt{a} - \sqrt{b} = 0 すなわち、a=ba=b のときである。
(2) (1)(1)を利用して証明する方法と、直接証明する方法があります。ここでは直接証明する方法で解きます。
ba+ab2=b2+a22abab=(ab)2ab\frac{b}{a} + \frac{a}{b} - 2 = \frac{b^2 + a^2 - 2ab}{ab} = \frac{(a-b)^2}{ab}
a>0,b>0a > 0, b > 0 より ab>0ab > 0 であり、(ab)20(a-b)^2 \geq 0 であるから、
(ab)2ab0\frac{(a-b)^2}{ab} \geq 0
よって、ba+ab20\frac{b}{a} + \frac{a}{b} - 2 \geq 0
ba+ab2\frac{b}{a} + \frac{a}{b} \geq 2

3. 最終的な答え

(1) a+b2ab\frac{a+b}{2} \geq \sqrt{ab} は成り立つ。等号が成り立つのは a=ba=b のとき。
(2) ba+ab2\frac{b}{a} + \frac{a}{b} \geq 2 は成り立つ。

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