(1) 4x2−y2+2y−1 を因数分解する。 まず、y2−2y+1=(y−1)2 であることを利用して、式を次のように変形します。 4x2−(y2−2y+1)=4x2−(y−1)2 これは平方の差なので、A2−B2=(A+B)(A−B) の公式を用いて因数分解できます。 4x2−(y−1)2=(2x+(y−1))(2x−(y−1))=(2x+y−1)(2x−y+1) (2) a=3+23−2 、 b=3−23+2 のとき、a2+b2 を求める。 まず、a と b をそれぞれ有理化します。 a=3+23−2=(3+2)(3−2)(3−2)2=3−23−26+2=5−26 b=3−23+2=(3−2)(3+2)(3+2)2=3−23+26+2=5+26 次に、a2+b2 を計算します。 a2=(5−26)2=25−206+24=49−206 b2=(5+26)2=25+206+24=49+206 a2+b2=(49−206)+(49+206)=98 (3) 1000以下の正の整数のうち、3か5のどちらか一方だけで割り切れる数の個数を求める。
3で割り切れる数の個数: ⌊31000⌋=333 5で割り切れる数の個数: ⌊51000⌋=200 15で割り切れる数の個数: ⌊151000⌋=66 3で割り切れるが5で割り切れない数の個数: 333−66=267 5で割り切れるが3で割り切れない数の個数: 200−66=134 合計: 267+134=401 (4) 方程式 x2−5x+k=0 の解の一つが3の時、他の解を求める。 32−5(3)+k=0 9−15+k=0 したがって、方程式は x2−5x+6=0 となる。 因数分解すると (x−2)(x−3)=0 となり、x=2,3。 他の解は2。
(5) すべての実数 x に対して、不等式 x2−2ax+3a>0 が成り立つような a の値の範囲を求める。 判別式 D=(−2a)2−4(1)(3a)=4a2−12a<0 4a(a−3)<0 したがって、 0<a<3 (6) 放物線 y=2x2+x+3 を平行移動した放物線が、点(1,5) (0,6) を通るとき、この放物線の方程式を求める。 平行移動後の放物線の方程式は y=2(x−p)2+(x−p)+3+q と表せる。 点(1,5)を通ることから 5=2(1−p)2+(1−p)+3+q 点(0,6)を通ることから 6=2(0−p)2+(0−p)+3+q 整理すると
2=2(1−p)2+(1−p)+q 3=2p2−p+q q=3−2p2+pを上の式に代入 2=2(1−2p+p2)+1−p+3−2p2+p 2=2−4p+2p2+1−p+3−2p2+p 0=−4p+4 q=3−2+1=2 したがって、y=2(x−1)2+(x−1)+3+2=2(x2−2x+1)+x−1+5=2x2−4x+2+x+4=2x2−3x+6 y=2x2−3x+6 (7) 2次関数 y=ax2+2ax−a2+5 の最大値が3の時、a の値を求める。 y=a(x2+2x)−a2+5=a(x+1)2−a−a2+5 a<0 でないと最大値は存在しない。 最大値は −a−a2+5=3 a2+a−2=0 (a+2)(a−1)=0 a<0 なので a=−2 (8) 1,1,1,2,2,3の6個の数字をすべて使ってできる6桁の整数の個数を求める。
同じものを含む順列なので、3!2!1!6!=6×2×1720=12720=60 (9) 大中小の3個のサイコロを投げるとき、出る目の和が奇数となる確率を求める。
3つのサイコロの目の合計が奇数になるのは、(奇,奇,奇) または (奇,偶,偶), (偶,奇,偶), (偶,偶,奇) の場合である。
(奇,奇,奇): (21)3=81 (奇,偶,偶): (21)3=81 (偶,奇,偶): (21)3=81 (偶,偶,奇): (21)3=81 合計: 81+81+81+81=84=21 (10) sin40∘=a の時、sin50∘ の値を a を用いて表せ。 sin50∘=sin(90∘−40∘)=cos40∘ sin240∘+cos240∘=1 なので cos40∘=1−sin240∘=1−a2 (1) △ABC において BC=2, CA=3, cosC=−41 のとき、△ABC の面積を求めよ。 sin2C+cos2C=1 なので sin2C=1−cos2C=1−(−41)2=1−161=1615 sinC=1615=415 △ABC=21×BC×CA×sinC=21×2×3×415=4315 (2) △ABC において BC=2, CA=3, cosC=−41 のとき、sinA の値を求めよ。 余弦定理より
AB2=BC2+CA2−2×BC×CA×cosC=22+32−2×2×3×(−41)=4+9+3=16 正弦定理より
sinABC=sinCAB sinA2=4154 sinA=2×415×41=16215=815