自然数が規則的に並んだ表において、上から2段目、左からn列目の数を含む斜め3つの数の和を、$n$を用いて表す問題です。ただし、$n$は2以上の自然数とします。

代数学数列等差数列一般項式の計算
2025/7/21

1. 問題の内容

自然数が規則的に並んだ表において、上から2段目、左からn列目の数を含む斜め3つの数の和を、nnを用いて表す問題です。ただし、nnは2以上の自然数とします。

2. 解き方の手順

まず、表の数の並び方の規則性を見つけます。
* 1段目の数は、1, 6, 7, 12,... と並んでおり、5ずつ増えています。
* 2段目の数は、2, 5, 8, 11,... と並んでおり、3ずつ増えています。
* 3段目の数は、3, 4, 9, 10,... と並んでおり、1, 5, 1ずつ増えています。
求める和は、上から2段目、左からnn列目の数を含む斜め3つの数の和です。
この斜め3つの数は、
* 1段目、n1n-1列目の数
* 2段目、nn列目の数
* 3段目、n+1n+1列目の数
です。
1段目、n1n-1列目の数をa1a_1、2段目、nn列目の数をa2a_2、3段目、n+1n+1列目の数をa3a_3とします。
a2a_2を求めます。2段目の数は、2, 5, 8, 11,...と並んでいるので、一般項は3(n1)+2=3n13(n-1) + 2 = 3n - 1となります。
a1a_1を求めます。1段目の数は、1, 6, 7, 12,...と並んでいます。
2段目の1列目の数との差は1です。2段目のn列目は、3n13n-1なので、a1=3(n1)1+1+2=3n3a_1 = 3(n-1) - 1 + 1 + 2 = 3n - 3で表されます。
よって、a1=3(n1)1+1+2=3n3a_1 = 3(n-1) - 1 + 1 + 2 = 3n - 3
a3a_3を求めます。3段目の数は、3, 4, 9, 10,...と並んでいますが、規則性を見つけるのが難しいです。
1列目の数は、1, 2, 3。2列目の数は、6, 5, 4。3列目の数は、7, 8, 9。4列目の数は、12, 11, 10。
各列を足すと、
1列目:1 + 2 + 3 = 6
2列目:6 + 5 + 4 = 15
3列目:7 + 8 + 9 = 24
4列目:12 + 11 + 10 = 33
なので、公差9の等差数列です。
一般項は、9(n1)+6=9n39(n-1) + 6 = 9n - 3
求める和は、a1+a2+a3a_1 + a_2 + a_3です。
a1=65(2n)a_1= 6 - 5(2-n)
a2=2+3(n1)=3n1a_2= 2 + 3(n-1) = 3n - 1
a3=3+(5)(3n)=35n+10+5(2n)2=135na_3= 3 + (5)(3-n)=3 -5n+10 + 5(2-n) - 2= 13-5n
a1+a2+a3=65(2n)+3n1+3+5(2n)=8n+8a_1 + a_2 + a_3 = 6 - 5(2-n) + 3n - 1 + 3 + 5(2-n) = 8n +8
上記の解法は間違いです。以下が正しい解き方です。
2段目の nn 列目の数は 3n13n - 1
1段目の n1n-1 列目の数は、6+5(n2)=5n46 + 5(n-2) = 5n - 4
3段目の n+1n+1 列目の数は、3+(n1)+5(truncate((n1)/2))=n+23 + (n-1) + 5(truncate((n-1)/2)) = n + 2 (nが偶数の時) 3+(n1)+5(truncate((n2)/2))=3(n1)+3+(n1)n3 + (n-1) + 5(truncate((n-2)/2)) = 3(n-1) + 3 + (n-1) -n (nが奇数の時)と表すのは難しいので、
nnに関する一次式で表すと仮定すると、An+BA*n + Bとすると、
n=2のとき、4、n=3のとき9なので、連立方程式で解くと、
2A+B=42A + B = 43A+B=93A+B=9を解いて、A=5A=5B=6B=-6
したがって、5n65n-6.
この数列で5(n+1)6=5n15(n+1)-6 = 5n-1
したがって、
(5n4)+(3n1)+(5n1)=13n6(5n-4) + (3n-1) + (5n-1) = 13n -6

3. 最終的な答え

13n613n-6

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