1. 問題の内容
自然数 について、「 が 3 の倍数ならば、 は 3 の倍数である」という命題を、対偶を用いて証明する。
2. 解き方の手順
対偶を考える。元の命題「 が 3 の倍数ならば、 は 3 の倍数である」の対偶は、「 が 3 の倍数でないならば、 は 3 の倍数でない」となる。この対偶を証明する。
が 3 の倍数でないとき、 はある整数 を用いて、 または と表せる。
(i) のとき、
は整数なので、 は 3 で割ると 1 余る。よって、 は 3 の倍数ではない。
(ii) のとき、
は整数なので、 は 3 で割ると 1 余る。よって、 は 3 の倍数ではない。
したがって、 が 3 の倍数でないならば、 は 3 の倍数でない。これは対偶が真であることを示している。対偶が真なので、元の命題も真である。
3. 最終的な答え
自然数 について、 が 3 の倍数ならば、 は 3 の倍数である。 (証明終わり)