$a, b$をパラメータとする連立方程式 $\begin{cases} ax + by = 2 \\ x - 2y = b \end{cases}$ について、この連立方程式の解が存在しない(不能となる)条件を、選択肢の中から選ぶ問題です。

代数学連立方程式線形代数行列式解の存在条件
2025/7/21

1. 問題の内容

a,ba, bをパラメータとする連立方程式
$\begin{cases}
ax + by = 2 \\
x - 2y = b
\end{cases}$
について、この連立方程式の解が存在しない(不能となる)条件を、選択肢の中から選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

連立方程式の解が存在しない(不能となる)条件は、係数行列の行列式が0であり、かつ拡大係数行列の行列式が0でないことです。
まず、与えられた連立方程式を整理します。
$\begin{cases}
ax + by = 2 \\
x - 2y = b
\end{cases}$
この連立方程式の係数行列は
$\begin{pmatrix}
a & b \\
1 & -2
\end{pmatrix}$
であり、その行列式は
a(2)b(1)=2aba(-2) - b(1) = -2a - b
です。
解が存在しないためには、この行列式が0である必要があります。
2ab=0-2a - b = 0
つまり
2a+b=02a + b = 0
また、解が存在しないためには、拡大係数行列
$\begin{pmatrix}
a & b & 2 \\
1 & -2 & b
\end{pmatrix}$
の行列式(小行列式)がすべて0になるわけではないことが必要です。
もし、a1=b2=2b\frac{a}{1}=\frac{b}{-2}=\frac{2}{b}であると解が存在します。
この条件は 2a+b=02a+b=0 と一致するため、この条件だけでは解なしと判断することはできません。
ただし選択肢には 2a+b2a+b の式しかないので、2a+b=02a+b=0を選択するしかありません。

3. 最終的な答え

3

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