2次関数 $f(x) = x^2 - 2x + 8$ と1次関数 $g(x) = px$ ($p > 0$) がある。2つの関数の差 $h(x) = g(x) - f(x)$ について、以下の問いに答えなさい。 (1) $p = 10$ のとき、$h(x)$ を最大にする $x$ の値を求めなさい。 (2) $h(x)$ を最大にする $x$ の値を $t$ で表すと、$p$ と $t$ の関係を求めなさい。

代数学二次関数一次関数関数の最大最小平方完成関数
2025/7/21

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x22x+8f(x) = x^2 - 2x + 8 と1次関数 g(x)=pxg(x) = px (p>0p > 0) がある。2つの関数の差 h(x)=g(x)f(x)h(x) = g(x) - f(x) について、以下の問いに答えなさい。
(1) p=10p = 10 のとき、h(x)h(x) を最大にする xx の値を求めなさい。
(2) h(x)h(x) を最大にする xx の値を tt で表すと、pptt の関係を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1) p=10p = 10 のとき、g(x)=10xg(x) = 10x であり、h(x)=g(x)f(x)=10x(x22x+8)=x2+12x8h(x) = g(x) - f(x) = 10x - (x^2 - 2x + 8) = -x^2 + 12x - 8 となる。
h(x)h(x) を平方完成すると、
h(x)=(x212x)8=(x212x+36)+368=(x6)2+28h(x) = -(x^2 - 12x) - 8 = -(x^2 - 12x + 36) + 36 - 8 = -(x - 6)^2 + 28
したがって、h(x)h(x) を最大にする xx の値は 66 である。
(2) h(x)=g(x)f(x)=px(x22x+8)=x2+(p+2)x8h(x) = g(x) - f(x) = px - (x^2 - 2x + 8) = -x^2 + (p + 2)x - 8
h(x)h(x) を平方完成すると、
h(x)=(x2(p+2)x)8=(x2(p+2)x+(p+22)2)+(p+22)28=(xp+22)2+(p+2)248h(x) = -(x^2 - (p+2)x) - 8 = -\left(x^2 - (p+2)x + \left(\frac{p+2}{2}\right)^2\right) + \left(\frac{p+2}{2}\right)^2 - 8 = -\left(x - \frac{p+2}{2}\right)^2 + \frac{(p+2)^2}{4} - 8
したがって、h(x)h(x) を最大にする xx の値は t=p+22t = \frac{p+2}{2} である。
t=p+22t = \frac{p+2}{2} より、2t=p+22t = p + 2。よって、p=2t2p = 2t - 2。これを t=αp+1t = \alpha p + 1 の形にしたいので、
t=12p+1t = \frac{1}{2}p + 1
従って、pptt の関係は、t=12p+1t = \frac{1}{2}p + 1 となる。

3. 最終的な答え

(1) 15: 6
(2) 16: 1/2

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