与えられた関係式 f(x)+f(cx)=x2 を (1) とおく。 この式で、x を cx で置き換えると、 f(cx)+f(c2x)=(cx)2=c2x2 となる。これを (2) とおく。 同様に、x を c2x で置き換えると、 f(c2x)+f(c3x)=(c2x)2=c4x2 となる。これを (3) とおく。 一般に、x を cnx で置き換えると、 f(cnx)+f(cn+1x)=(cnx)2=c2nx2 となる。これを (n+1) とおく。 (1) - (2) + (3) - (4) + ... と交互に足し引きすると、
f(x)+f(cx)−f(cx)−f(c2x)+f(c2x)+f(c3x)−...=x2−c2x2+c4x2−c6x2+... 左辺は f(x)+limn→∞f(cnx) となる。f は連続関数であり、−1<c<1 より limn→∞cnx=0 であるから、limn→∞f(cnx)=f(0) となる。 (1)にx=0を代入すると、f(0)+f(0)=0より、f(0)=0である。したがって、左辺はf(x)となる。 右辺は初項 x2、公比 −c2 の無限等比級数である。−1<c<1 より −1<−c2<0 であるから、この無限等比級数は収束し、その和は 1−(−c2)x2=1+c2x2 となる。 よって、f(x)=1+c2x2