一辺の長さが8cmの正三角形ABCがある。点Dは辺BCの中点であり、BE=6cmである。 (i) 線分ADの長さを求める。 (ii) 線分AEの長さを求める。 (iii) 点Bから線分AEに垂線をひき、交点をHとする。線分BHの長さを求める。

幾何学正三角形三平方の定理余弦定理面積ヘロンの公式
2025/4/3

1. 問題の内容

一辺の長さが8cmの正三角形ABCがある。点Dは辺BCの中点であり、BE=6cmである。
(i) 線分ADの長さを求める。
(ii) 線分AEの長さを求める。
(iii) 点Bから線分AEに垂線をひき、交点をHとする。線分BHの長さを求める。

2. 解き方の手順

(i) 線分ADの長さを求める。
ADは正三角形ABCの中線であるため、三角形ABDは直角三角形である。
AB=8AB = 8
BD=BC/2=8/2=4BD = BC/2 = 8/2 = 4
三平方の定理より、
AD2+BD2=AB2AD^2 + BD^2 = AB^2
AD2+42=82AD^2 + 4^2 = 8^2
AD2+16=64AD^2 + 16 = 64
AD2=48AD^2 = 48
AD=48=43AD = \sqrt{48} = 4\sqrt{3}
(ii) 線分AEの長さを求める。
三角形ABEにおいて、余弦定理を用いる。
AE2=AB2+BE22ABBEcos60AE^2 = AB^2 + BE^2 - 2 \cdot AB \cdot BE \cdot \cos{60^\circ}
AE2=82+6228612AE^2 = 8^2 + 6^2 - 2 \cdot 8 \cdot 6 \cdot \frac{1}{2}
AE2=64+3648AE^2 = 64 + 36 - 48
AE2=52AE^2 = 52
AE=52=213AE = \sqrt{52} = 2\sqrt{13}
(iii) 線分BHの長さを求める。
三角形ABEの面積を2通りの方法で求める。

1. 底辺をAE、高さをBHとする。

面積 = 12AEBH=12213BH=13BH\frac{1}{2} \cdot AE \cdot BH = \frac{1}{2} \cdot 2\sqrt{13} \cdot BH = \sqrt{13} \cdot BH

2. 底辺をAB、高さをEからABへの垂線とする。

EからABへの垂線の長さを求める。三角形ABEの面積は、三角形ABCの面積から三角形ACEの面積を引いたものとしても計算できる。しかし、ここは直接三角形ABEの面積を求める方法で進める。
三角形ABEの面積は、ヘロンの公式を用いると計算できる。
s=8+6+2132=7+13s = \frac{8+6+2\sqrt{13}}{2} = 7+\sqrt{13}
面積 = s(sa)(sb)(sc)=(7+13)(7+138)(7+136)(7+13213)=(7+13)(1+13)(1+13)(713)\sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{(7+\sqrt{13})(7+\sqrt{13}-8)(7+\sqrt{13}-6)(7+\sqrt{13}-2\sqrt{13})} = \sqrt{(7+\sqrt{13})(-1+\sqrt{13})(1+\sqrt{13})(7-\sqrt{13})}
= (4913)(131)=3612=623=123\sqrt{(49-13)(13-1)} = \sqrt{36 \cdot 12} = 6 \cdot 2\sqrt{3} = 12\sqrt{3}
13BH=123\sqrt{13} \cdot BH = 12\sqrt{3}
BH=12313=123913BH = \frac{12\sqrt{3}}{\sqrt{13}} = \frac{12\sqrt{39}}{13}

3. 最終的な答え

(i) 線分ADの長さ: 434\sqrt{3} cm
(ii) 線分AEの長さ: 2132\sqrt{13} cm
(iii) 線分BHの長さ: 123913\frac{12\sqrt{39}}{13} cm

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