与えられた2つの関数について、増減を調べ、極値を持たないことを確認する。 (1) $f(x) = -x^3$ (2) $f(x) = x^3 + 2x$

解析学微分増減極値導関数
2025/7/22

1. 問題の内容

与えられた2つの関数について、増減を調べ、極値を持たないことを確認する。
(1) f(x)=x3f(x) = -x^3
(2) f(x)=x3+2xf(x) = x^3 + 2x

2. 解き方の手順

関数の増減を調べるには、まず導関数を求め、その符号を調べます。導関数の符号が変わる点が極値を持つ候補となります。
(1) f(x)=x3f(x) = -x^3 の場合
* 導関数を求める。
f(x)=3x2f'(x) = -3x^2
* f(x)f'(x) の符号を調べる。
f(x)=3x20f'(x) = -3x^2 \leq 0 であり、f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=0x = 0 のみ。
したがって、x<0x < 0 でも x>0x > 0 でも f(x)<0f'(x) < 0 であるから、f(x)f(x) は常に減少する。
* 極値の有無を調べる。
f(x)f'(x) の符号が変化しないため、極値を持たない。
(2) f(x)=x3+2xf(x) = x^3 + 2x の場合
* 導関数を求める。
f(x)=3x2+2f'(x) = 3x^2 + 2
* f(x)f'(x) の符号を調べる。
3x203x^2 \geq 0 より、f(x)=3x2+22>0f'(x) = 3x^2 + 2 \geq 2 > 0 である。
したがって、f(x)f(x) は常に増加する。
* 極値の有無を調べる。
f(x)f'(x) の符号が変化しないため、極値を持たない。

3. 最終的な答え

(1) f(x)=x3f(x) = -x^3 は常に減少する。極値を持たない。
(2) f(x)=x3+2xf(x) = x^3 + 2x は常に増加する。極値を持たない。

「解析学」の関連問題

関数 $y = -3\sin^2\theta + 3\cos\theta + 5$ ($\frac{\pi}{3} \le \theta \le \pi$) について考える。$t = \cos\th...

三角関数最大最小二次関数変数変換
2025/7/25

関数 $y = -3\sin^2\theta + 3\cos\theta + 5$ ($\frac{\pi}{3} \le \theta \le \pi$)について、以下の問いに答える。 * ...

三角関数二次関数最大値最小値関数のグラフ
2025/7/25

与えられた関数の最大値と最小値を求めます。 (1) $y = x + \sqrt{2 - x^2}$ (2) $y = x^3 + \frac{8}{x^3}$ (ただし $1 \le x \le 2...

最大値最小値微分増減定義域
2025/7/25

次の2つの定積分を計算する問題です。 (1) $\int_{0}^{3} |x^2 - x - 2| dx$ (2) $\int_{-1}^{2} |x(x-1)| dx$

定積分絶対値積分
2025/7/25

関数 $y = -3\sin^2\theta + 3\cos\theta + 5$ について、$\frac{\pi}{3} \leq \theta \leq \pi$ の範囲で考える。 $t = \c...

三角関数関数の最大最小二次関数
2025/7/25

次の関数の最大値と最小値を求める問題です。 (1) $y = x + \sqrt{2-x^2}$ (3) $y = \sin^3 x + \cos^3 x$ (ただし、$0 \le x \le \pi...

最大値最小値微分三角関数関数の増減
2025/7/25

関数 $f(\theta) = -(\cos{\theta})^2 - \sin{\theta} + 2$ の $-\frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{\pi}{2}...

三角関数最大値最小値微分積分
2025/7/25

問題は、関数 $g(x) = x^2 - 2x + 2$ で定義される曲線 C と、C 上の点 P(t, g(t)) における接線 l について、いくつかの値を求めるものです。 また、関数 $h(x)...

微分積分接線面積関数の最大最小
2025/7/25

$x^3-3x^2+3=k$ の解に関する問題です。$f(x)=x^3-3x^2+3$ とし、kの値によって実数解の個数や範囲が変わります。

三次関数微分極値方程式の解グラフ
2025/7/25

$\lim_{x \to \infty} \frac{x}{e^x}$ を求めよ。

極限ロピタルの定理指数関数
2025/7/25