三角形DBCは三角形ABCを辺BCを軸として回転して得られた三角形である。このとき、ベクトルBCとベクトルADが垂直であることを証明する。

幾何学ベクトル空間図形平面直線内積外積
2025/7/22
## 問題1

1. 問題の内容

三角形DBCは三角形ABCを辺BCを軸として回転して得られた三角形である。このとき、ベクトルBCとベクトルADが垂直であることを証明する。

2. 解き方の手順

まず、回転の定義より、AB=DB|AB| = |DB|かつAC=DC|AC| = |DC|が成り立つ。
ベクトルで考えると、BC=OCOB\vec{BC} = \vec{OC} - \vec{OB}, AD=ODOA\vec{AD} = \vec{OD} - \vec{OA}となる。
BCAD=(OCOB)(ODOA)\vec{BC} \cdot \vec{AD} = (\vec{OC} - \vec{OB}) \cdot (\vec{OD} - \vec{OA})
=OCODOCOAOBOD+OBOA= \vec{OC} \cdot \vec{OD} - \vec{OC} \cdot \vec{OA} - \vec{OB} \cdot \vec{OD} + \vec{OB} \cdot \vec{OA}
AB2=(OBOA)(OBOA)=OB22OBOA+OA2|AB|^2 = (\vec{OB} - \vec{OA}) \cdot (\vec{OB} - \vec{OA}) = |\vec{OB}|^2 - 2\vec{OB}\cdot\vec{OA} + |\vec{OA}|^2
DB2=(OBOD)(OBOD)=OB22OBOD+OD2|DB|^2 = (\vec{OB} - \vec{OD}) \cdot (\vec{OB} - \vec{OD}) = |\vec{OB}|^2 - 2\vec{OB}\cdot\vec{OD} + |\vec{OD}|^2
AB=DB|AB| = |DB|よりAB2=DB2|AB|^2 = |DB|^2なので、
OB22OBOA+OA2=OB22OBOD+OD2|\vec{OB}|^2 - 2\vec{OB}\cdot\vec{OA} + |\vec{OA}|^2 = |\vec{OB}|^2 - 2\vec{OB}\cdot\vec{OD} + |\vec{OD}|^2
2OBOA+OA2=2OBOD+OD2- 2\vec{OB}\cdot\vec{OA} + |\vec{OA}|^2 = - 2\vec{OB}\cdot\vec{OD} + |\vec{OD}|^2
2OBOD2OBOA=OD2OA22\vec{OB}\cdot\vec{OD} - 2\vec{OB}\cdot\vec{OA} = |\vec{OD}|^2 - |\vec{OA}|^2
OBODOBOA=12(OD2OA2)\vec{OB}\cdot\vec{OD} - \vec{OB}\cdot\vec{OA} = \frac{1}{2} (|\vec{OD}|^2 - |\vec{OA}|^2)
AC2=(OCOA)(OCOA)=OC22OCOA+OA2|AC|^2 = (\vec{OC} - \vec{OA}) \cdot (\vec{OC} - \vec{OA}) = |\vec{OC}|^2 - 2\vec{OC}\cdot\vec{OA} + |\vec{OA}|^2
DC2=(OCOD)(OCOD)=OC22OCOD+OD2|DC|^2 = (\vec{OC} - \vec{OD}) \cdot (\vec{OC} - \vec{OD}) = |\vec{OC}|^2 - 2\vec{OC}\cdot\vec{OD} + |\vec{OD}|^2
AC=DC|AC| = |DC|よりAC2=DC2|AC|^2 = |DC|^2なので、
OC22OCOA+OA2=OC22OCOD+OD2|\vec{OC}|^2 - 2\vec{OC}\cdot\vec{OA} + |\vec{OA}|^2 = |\vec{OC}|^2 - 2\vec{OC}\cdot\vec{OD} + |\vec{OD}|^2
2OCOA+OA2=2OCOD+OD2- 2\vec{OC}\cdot\vec{OA} + |\vec{OA}|^2 = - 2\vec{OC}\cdot\vec{OD} + |\vec{OD}|^2
2OCOD2OCOA=OD2OA22\vec{OC}\cdot\vec{OD} - 2\vec{OC}\cdot\vec{OA} = |\vec{OD}|^2 - |\vec{OA}|^2
OCODOCOA=12(OD2OA2)\vec{OC}\cdot\vec{OD} - \vec{OC}\cdot\vec{OA} = \frac{1}{2} (|\vec{OD}|^2 - |\vec{OA}|^2)
BCAD=OCODOCOAOBOD+OBOA\vec{BC} \cdot \vec{AD} = \vec{OC} \cdot \vec{OD} - \vec{OC} \cdot \vec{OA} - \vec{OB} \cdot \vec{OD} + \vec{OB} \cdot \vec{OA}
=12(OD2OA2)12(OD2OA2)=0= \frac{1}{2} (|\vec{OD}|^2 - |\vec{OA}|^2) - \frac{1}{2} (|\vec{OD}|^2 - |\vec{OA}|^2) = 0
したがって、BCAD=0\vec{BC} \cdot \vec{AD} = 0なので、BC\vec{BC}AD\vec{AD}は垂直である。

3. 最終的な答え

ベクトルBCとベクトルADは垂直である。
## 問題2

1. 問題の内容

以下の2つの平行な直線を含む平面の方程式を求める。
x=y+22=z+32x = \frac{y+2}{2} = \frac{z+3}{2}
x+1=y2=z+22x+1 = \frac{y}{2} = \frac{z+2}{2}

2. 解き方の手順

まず、それぞれの直線上の点を求める。
最初の直線の方程式をx=tx=tとすると、y=2t2y=2t-2, z=2t3z=2t-3なので、直線上の点の一つは(1,4,5)(-1, -4, -5)となる。
直線の方向ベクトルは(1,2,2)(1, 2, 2)である。
二番目の直線の方程式をx+1=sx+1=sとすると、x=s1x=s-1, y=2sy=2s, z=2s2z=2s-2なので、直線上の点の一つは(0,2,0)(0, 2, 0)となる。
直線の方向ベクトルは(1,2,2)(1, 2, 2)である。
これらの2つの直線は平行である。
2つの直線を含む平面上の点は(1,4,5)(-1, -4, -5)(0,2,0)(0, 2, 0)である。
この2点を通るベクトルは(0(1),2(4),0(5))=(1,6,5)(0-(-1), 2-(-4), 0-(-5)) = (1, 6, 5)である。
直線の方向ベクトルは(1,2,2)(1, 2, 2)である。
平面の法線ベクトルは、2つのベクトル(1,6,5)(1, 6, 5)(1,2,2)(1, 2, 2)の外積で求められる。
n=(1,6,5)×(1,2,2)=(6×25×2,5×11×2,1×26×1)=(1210,52,26)=(2,3,4)\vec{n} = (1, 6, 5) \times (1, 2, 2) = (6\times2 - 5\times2, 5\times1 - 1\times2, 1\times2 - 6\times1) = (12-10, 5-2, 2-6) = (2, 3, -4)
平面の方程式は2(xx0)+3(yy0)4(zz0)=02(x-x_0) + 3(y-y_0) -4(z-z_0) = 0と表される。
この平面は点(1,4,5)(-1, -4, -5)を通るので、
2(x+1)+3(y+4)4(z+5)=02(x+1) + 3(y+4) - 4(z+5) = 0
2x+2+3y+124z20=02x + 2 + 3y + 12 - 4z - 20 = 0
2x+3y4z6=02x + 3y - 4z - 6 = 0

3. 最終的な答え

平面の方程式は 2x+3y4z6=02x + 3y - 4z - 6 = 0 である。

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