座標空間内の2点 $A(-1, 2, 0)$ と $B(2, p, q)$ が与えられている(ただし、$q > 0$)。線分 $AB$ の中点 $C$ から直線 $OA$ に下ろした垂線と直線 $OA$ の交点を $D$ とすると、$D$ は線分 $OA$ を $9:1$ に内分する。また、点 $C$ から直線 $OB$ に下ろした垂線と直線 $OB$ の交点を $E$ とすると、$E$ は線分 $OB$ を $3:2$ に内分する。このとき、$B$ の座標を求める。途中経過として、$|OA|^2$、$\vec{OD}$、$\vec{CD}$、$\vec{OA} \cdot \vec{OB}$ の値が求められている。また、$|\vec{OB}|^2 = 20$ という条件も与えられている。

幾何学ベクトル空間ベクトル内積線分の内分空間座標
2025/7/25

1. 問題の内容

座標空間内の2点 A(1,2,0)A(-1, 2, 0)B(2,p,q)B(2, p, q) が与えられている(ただし、q>0q > 0)。線分 ABAB の中点 CC から直線 OAOA に下ろした垂線と直線 OAOA の交点を DD とすると、DD は線分 OAOA9:19:1 に内分する。また、点 CC から直線 OBOB に下ろした垂線と直線 OBOB の交点を EE とすると、EE は線分 OBOB3:23:2 に内分する。このとき、BB の座標を求める。途中経過として、OA2|OA|^2OD\vec{OD}CD\vec{CD}OAOB\vec{OA} \cdot \vec{OB} の値が求められている。また、OB2=20|\vec{OB}|^2 = 20 という条件も与えられている。

2. 解き方の手順

(1) OA2|OA|^2 を求める。
OA2=(1)2+22+02=1+4=5|OA|^2 = (-1)^2 + 2^2 + 0^2 = 1 + 4 = 5
よって、OA2=5|OA|^2 = 5
(2) OD\vec{OD}OA\vec{OA} で表す。
DDOAOA9:19:1 に内分するので、
OD=910OA\vec{OD} = \frac{9}{10} \vec{OA}
(3) CD\vec{CD}OA\vec{OA}OB\vec{OB} で表す。
OC=OA+OB2\vec{OC} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB}}{2}
CD=ODOC=910OAOA+OB2=910OA510OA510OB=410OA510OB=25OA12OB\vec{CD} = \vec{OD} - \vec{OC} = \frac{9}{10} \vec{OA} - \frac{\vec{OA} + \vec{OB}}{2} = \frac{9}{10} \vec{OA} - \frac{5}{10} \vec{OA} - \frac{5}{10} \vec{OB} = \frac{4}{10} \vec{OA} - \frac{5}{10} \vec{OB} = \frac{2}{5} \vec{OA} - \frac{1}{2} \vec{OB}
よって、CD=25OA12OB\vec{CD} = \frac{2}{5} \vec{OA} - \frac{1}{2} \vec{OB}
(4) OACD\vec{OA} \perp \vec{CD} より、OACD=0\vec{OA} \cdot \vec{CD} = 0
OA(25OA12OB)=0\vec{OA} \cdot \left( \frac{2}{5} \vec{OA} - \frac{1}{2} \vec{OB} \right) = 0
25OA212OAOB=0\frac{2}{5} |\vec{OA}|^2 - \frac{1}{2} \vec{OA} \cdot \vec{OB} = 0
25512OAOB=0\frac{2}{5} \cdot 5 - \frac{1}{2} \vec{OA} \cdot \vec{OB} = 0
2=12OAOB2 = \frac{1}{2} \vec{OA} \cdot \vec{OB}
OAOB=4\vec{OA} \cdot \vec{OB} = 4
(5) OAOB\vec{OA} \cdot \vec{OB} を計算する。
OAOB=(1)(2)+(2)(p)+(0)(q)=2+2p\vec{OA} \cdot \vec{OB} = (-1)(2) + (2)(p) + (0)(q) = -2 + 2p
よって、2+2p=4-2 + 2p = 4
2p=62p = 6
p=3p = 3
(6) OB2=20|\vec{OB}|^2 = 20 を用いる。
OB2=22+p2+q2=4+32+q2=4+9+q2=13+q2|\vec{OB}|^2 = 2^2 + p^2 + q^2 = 4 + 3^2 + q^2 = 4 + 9 + q^2 = 13 + q^2
13+q2=2013 + q^2 = 20
q2=7q^2 = 7
q=±7q = \pm \sqrt{7}
q>0q > 0 より、q=7q = \sqrt{7}

3. 最終的な答え

B=(2,3,7)B = (2, 3, \sqrt{7})

「幾何学」の関連問題

座標平面上の原点Oと異なる2点A, Bを考える。線分ABを$p:1-p$ ($0<p<1$)に内分する点をCとする。ベクトル$\overrightarrow{OA}=\overrightarrow{a...

ベクトル内分点内積座標平面
2025/7/26

三角形ABCの内部にある点Pについて、以下の式が成り立っている。 $4\overrightarrow{PA} + 5\overrightarrow{PB} + 6\overrightarrow{PC}...

ベクトル三角形面積比メネラウスの定理
2025/7/26

三角形ABCがあり、$∠ABC < 90°$です。点A, B, Cを通る円Oがあります。$∠ABC$の二等分線と線分AC, 円Oとの交点をそれぞれD, Eとします。線分AEを引きます。点Eを通り線分C...

相似三角形円周角角の二等分線
2025/7/26

図において、BG//CD である。線分BGと線分ACとの交点をIとする。このとき、$\triangle ABC \sim \triangle BIC$ であることを証明する。

相似三角形平行線証明
2025/7/26

図1のように、正三角形ABCと平行四辺形EBCDがあり、点Eは辺ABの中点である。辺ACとEDの交点をFとする。図2は、図1において、平行四辺形EBCDの対角線の交点をOとし、直線AOと辺ED, BC...

幾何正三角形平行四辺形相似証明
2025/7/26

鋭角三角形$ABC$の辺$BC$上に点$P$がある。$\triangle ABP$の外接円の半径を$R_1$、$\triangle ACP$の外接円の半径を$R_2$とする。$\angle BPA =...

正弦定理外接円三角形三角関数
2025/7/26

図のように立方体があり、線分BG上に点Pをとって四面体BDHPを作った。BP:PG=2:1のとき、四面体BDHPの体積を求めよ。ただし、立方体の1辺の長さを1とする。

立体図形立方体四面体体積空間図形
2025/7/26

立方体において、線分BG上に点Pがあり、BP:PG = 2:1 であるとき、四面体BDHPの体積を求めよ。ただし、立方体の1辺の長さを具体的に指定されていないので、それを$a$として計算し、最終的な体...

空間図形体積立方体四面体
2025/7/26

座標空間に3点O(0, 0, 0), A(1, 1, 0), B(1, -1, 0)がある。正の実数 $r$ に対し、点P(a, b, c)が条件AP = BP = $r$OPを満たしながら動くとする...

空間ベクトル距離方程式最大値最小値
2025/7/26

原点を中心とする半径2の円Cに、点P(3,5)から2本の接線を引く。接点をそれぞれA, Bとする。 (1) 直線ABの方程式を求める。 (2) 直線AB上の点Qで、線分PQの長さが最小となるような点Q...

接線方程式座標
2025/7/26