複素数平面上に3点 A(-2i), B(1-i), C(-1+3i) と, 点 D(1+i) を中心とする半径1の円 K がある。点 P(z) は K の周上にあり, 点 Q(w) は, $\triangle APQ$ と $\triangle ABC$ が同じ向きに相似になる点とする。このとき、以下の問いに答える。 (1) $w$ を $z$ の式で表せ。 (2) 点 P が円 K の周上を動くとき, 点 Q の軌跡を求めよ。

幾何学複素数平面相似軌跡複素数
2025/7/25

1. 問題の内容

複素数平面上に3点 A(-2i), B(1-i), C(-1+3i) と, 点 D(1+i) を中心とする半径1の円 K がある。点 P(z) は K の周上にあり, 点 Q(w) は, APQ\triangle APQABC\triangle ABC が同じ向きに相似になる点とする。このとき、以下の問いに答える。
(1) wwzz の式で表せ。
(2) 点 P が円 K の周上を動くとき, 点 Q の軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) APQ\triangle APQABC\triangle ABC が相似であることから、複素数平面上で相似比と回転角を考える。
AQAP=ACAB\frac{AQ}{AP} = \frac{AC}{AB} であり、PからQへの回転角とBからCへの回転角が等しいことから、
waza=caba\frac{w - a}{z - a} = \frac{c - a}{b - a}
ここで、a=2i,b=1i,c=1+3ia = -2i, b = 1 - i, c = -1 + 3i である。
これらを代入して、wwzz の式で表す。
w+2iz+2i=1+3i+2i1i+2i=1+5i1+i\frac{w + 2i}{z + 2i} = \frac{-1 + 3i + 2i}{1 - i + 2i} = \frac{-1 + 5i}{1 + i}
1+5i1+i=(1+5i)(1i)(1+i)(1i)=1+i+5i5i21i2=1+6i+51+1=4+6i2=2+3i\frac{-1+5i}{1+i} = \frac{(-1+5i)(1-i)}{(1+i)(1-i)} = \frac{-1+i+5i-5i^2}{1-i^2} = \frac{-1+6i+5}{1+1} = \frac{4+6i}{2} = 2+3i
w+2i=(2+3i)(z+2i)w + 2i = (2 + 3i)(z + 2i)
w=(2+3i)z+(2+3i)2i2i=(2+3i)z+4i62i=(2+3i)z6+2iw = (2 + 3i)z + (2 + 3i)2i - 2i = (2 + 3i)z + 4i - 6 - 2i = (2 + 3i)z - 6 + 2i
(2) 点 P は円 K の周上を動くので、 z(1+i)=1|z - (1+i)| = 1 を満たす。
z=w+62i2+3iz = \frac{w + 6 - 2i}{2 + 3i} を代入する。
w+62i2+3i(1+i)=1| \frac{w + 6 - 2i}{2 + 3i} - (1+i) | = 1
w+62i(2+3i)(1+i)=2+3i| w + 6 - 2i - (2+3i)(1+i) | = |2+3i|
w+62i(2+2i+3i3)=22+32| w + 6 - 2i - (2+2i+3i-3) | = \sqrt{2^2 + 3^2}
w+62i(1+5i)=13| w + 6 - 2i - (-1+5i) | = \sqrt{13}
w+77i=13| w + 7 - 7i | = \sqrt{13}
よって、点 Q の軌跡は、中心 7+7i-7+7i、半径 13\sqrt{13} の円である。

3. 最終的な答え

(1) w=(2+3i)z6+2iw = (2 + 3i)z - 6 + 2i
(2) 中心 7+7i-7+7i、半径 13\sqrt{13} の円

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