四角形ABCDに関する条件a~gが与えられています。 a:平行四辺形である。 b:AB=CD かつ BC=DA c:AD//BC d:AD//BC かつ ∠A=∠C e:二つの対角線がそれぞれの中点で交わる。 f:二つの対角線の長さが等しい。 g:二つの対角線が直交する。 (1) 条件b~gのうち、条件aの十分条件であるものをすべて挙げた組合せを選ぶ。 (2) 条件b~gのうち、条件aの必要条件であるものをすべて挙げた組合せを選ぶ。 (3) 「a かつ オ 」は四角形ABCDが長方形であるための必要十分条件となるようなオを選ぶ。 (4) 条件b~gのすべてを満たす四角形ABCDを選ぶ。

幾何学四角形平行四辺形長方形十分条件必要条件
2025/7/22

1. 問題の内容

四角形ABCDに関する条件a~gが与えられています。
a:平行四辺形である。
b:AB=CD かつ BC=DA
c:AD//BC
d:AD//BC かつ ∠A=∠C
e:二つの対角線がそれぞれの中点で交わる。
f:二つの対角線の長さが等しい。
g:二つの対角線が直交する。
(1) 条件b~gのうち、条件aの十分条件であるものをすべて挙げた組合せを選ぶ。
(2) 条件b~gのうち、条件aの必要条件であるものをすべて挙げた組合せを選ぶ。
(3) 「a かつ オ 」は四角形ABCDが長方形であるための必要十分条件となるようなオを選ぶ。
(4) 条件b~gのすべてを満たす四角形ABCDを選ぶ。

2. 解き方の手順

(1) 十分条件:条件p⇒条件qが真であるとき、pはqの十分条件である。つまり、b~gの条件を満たせば、必ずa(平行四辺形)になるものを選ぶ。
* b:AB=CD かつ BC=DA は平行四辺形の定義そのものなので、aの十分条件である。
* c:AD//BC だけでは平行四辺形とは限らない(台形の場合がある)。
* d:AD//BC かつ ∠A=∠C は平行四辺形の定義なので、aの十分条件である。
* e:二つの対角線がそれぞれの中点で交わる は平行四辺形の定義なので、aの十分条件である。
* f:二つの対角線の長さが等しい だけでは平行四辺形とは限らない(等脚台形の場合がある)。
* g:二つの対角線が直交する だけでは平行四辺形とは限らない(凧形の場合がある)。
よって、b, d, eがaの十分条件となるので、答えは④。
(2) 必要条件:条件p⇒条件qが真であるとき、qはpの必要条件である。つまり、a(平行四辺形)ならば、必ずb~gの条件を満たすものを選ぶ。
* a:平行四辺形ならば、AB=CD かつ BC=DA (b)を満たす。
* a:平行四辺形ならば、AD//BC (c)を満たす。
* a:平行四辺形ならば、二つの対角線がそれぞれの中点で交わる(e)を満たす。
* a:平行四辺形ならば、対角線の長さが等しいとは限らない(f)。
* a:平行四辺形ならば、対角線が直交するとは限らない(g)。
よって、b, c, eがaの必要条件となるので、答えは③。
(3) 四角形ABCDが長方形であるための必要十分条件を考える。「a かつ オ 」が長方形の必要十分条件なので、a(平行四辺形)であり、かつ、オ が加わることで長方形になる条件を考える。
長方形は、平行四辺形であり、かつ、一つの角が直角である。または、平行四辺形であり、対角線の長さが等しい。
* h は長方形の条件にはなりえないので不適。
* c は平行なので不適。
* d は平行かつ角が同じなので平行四辺形にしかならない。
* e は対角線が中点で交わるので平行四辺形。
* f は対角線の長さが等しいので、長方形になる。
* g は対角線が垂直に交わるので、菱形になる。
したがって、f が長方形であるための必要十分条件となる。答えは④。
(4) 条件b~gのすべてを満たす四角形ABCDを考える。
* b:AB=CD かつ BC=DA
* c:AD//BC
* d:AD//BC かつ ∠A=∠C
* e:二つの対角線がそれぞれの中点で交わる
* f:二つの対角線の長さが等しい
* g:二つの対角線が直交する
これらの条件をすべて満たすのは正方形のみである。したがって、答えは①。

3. 最終的な答え

(1) ウ:④
(2) エ:③
(3) オ:④
(4) カ:①

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