例4において、$\epsilon = 0.001$ とするとき、自然数 $N$ の値はどのようにとればよいか。また、任意の正の数 $\epsilon$ に対して、自然数 $N$ をどのようにとればよいか。ただし例4の内容が不明なため、一般的な数列の極限の議論として解釈します。数列 $\{a_n\}$ が $n \to \infty$ で $a$ に収束するとき、$|a_n - a| < \epsilon$ となるような $N$ を求めたいという問題だと仮定します。さらに、例4で $a_n = \frac{1}{n}$ であり、$a=0$ であると仮定して解きます。

解析学数列の極限ε-N論法収束不等式
2025/7/22

1. 問題の内容

例4において、ϵ=0.001\epsilon = 0.001 とするとき、自然数 NN の値はどのようにとればよいか。また、任意の正の数 ϵ\epsilon に対して、自然数 NN をどのようにとればよいか。ただし例4の内容が不明なため、一般的な数列の極限の議論として解釈します。数列 {an}\{a_n\}nn \to \inftyaa に収束するとき、ana<ϵ|a_n - a| < \epsilon となるような NN を求めたいという問題だと仮定します。さらに、例4で an=1na_n = \frac{1}{n} であり、a=0a=0 であると仮定して解きます。

2. 解き方の手順

まず、ϵ=0.001\epsilon = 0.001 の場合を考えます。
ana<ϵ|a_n - a| < \epsilon は、この場合 1n0<0.001| \frac{1}{n} - 0 | < 0.001 となります。
これは 1n<0.001\frac{1}{n} < 0.001 と同値です。
両辺の逆数を取ると、n>10.001=1000n > \frac{1}{0.001} = 1000 となります。
したがって、NN として1000より大きい任意の自然数を選べばよいです。例えば、N=1001N = 1001 とすれば、すべての nNn \ge N に対して 1n0<0.001|\frac{1}{n} - 0| < 0.001 が成り立ちます。
次に、任意の正の数 ϵ\epsilon に対して NN をどのようにとればよいかを考えます。
同様に、1n0<ϵ|\frac{1}{n} - 0| < \epsilon となるような NN を探します。
これは 1n<ϵ\frac{1}{n} < \epsilon と同値です。
両辺の逆数を取ると、n>1ϵn > \frac{1}{\epsilon} となります。
したがって、NN として 1ϵ\frac{1}{\epsilon} より大きい任意の自然数を選べばよいです。
N>1ϵN > \frac{1}{\epsilon} となるような自然数 NN を選べば、すべての nNn \ge N に対して 1n0<ϵ|\frac{1}{n} - 0| < \epsilon が成り立ちます。

3. 最終的な答え

ϵ=0.001\epsilon = 0.001 のとき、NN は1000より大きい任意の自然数、例えば N=1001N = 1001
任意の正の数 ϵ\epsilon に対して、NN1ϵ\frac{1}{\epsilon} より大きい任意の自然数。つまり、N>1ϵN > \frac{1}{\epsilon} となる自然数 NN を選べばよい。

「解析学」の関連問題

画像に示された数学の問題は、微分、n次導関数の表示、および極限を求める問題を含みます。具体的には以下の通りです。 (1) $(x^2 + x + 1)^5$ の微分 (2) $\sin^2 x - \...

微分n次導関数極限合成関数の微分ライプニッツの公式ロピタルの定理
2025/7/26

$\lim_{x \to 0} \frac{3x^2 - 5x}{x}$ を計算する問題です。

極限微積分
2025/7/26

与えられた関数 $y = -\frac{3}{x^3}$ の微分を求めます。つまり、$\frac{dy}{dx}$ を求めます。

微分関数の微分べき乗の微分微積分
2025/7/26

与えられた2つの関数の極値を求める問題です。 (1) $f(x, y) = x^2 - xy + y^2 - 4x - y$ (2) $f(x, y) = xy(2 - x - y) = 2xy - ...

多変数関数の極値偏微分ヘッセ行列
2025/7/26

与えられた関数 $y = \frac{1}{\sqrt{x}}$ を微分して、$y'$を求める問題です。

微分関数べき乗微分公式
2025/7/26

関数 $y = (\log x)^x$ の導関数を求める問題です。

微分導関数対数関数
2025/7/26

関数 $y = \sin^{-1}x^2$ の極値を求める問題です。

微分逆三角関数極値関数の増減
2025/7/26

与えられた極限 $\lim_{x \to \infty} \left(1 + \frac{2}{x}\right)^x$ を計算します。

極限指数関数e変数変換
2025/7/26

問題は、次の極限を求めることです。 $\lim_{x \to 0} \frac{e^x - \sin x - \cos x}{x^2}$

極限ロピタルの定理指数関数三角関数
2025/7/26

$\lim_{x \to 0} \frac{\sin 3x}{\sin 2x}$ の極限を計算します。

極限三角関数解析
2025/7/26