放物線 $y=x^2-mx-m+8$ について、以下の問いに答えます。 (1) この放物線がx軸と異なる2点で交わるような定数 $m$ の値の範囲を求めます。 (2) この放物線がx軸の正の部分と異なる2点で交わるような定数 $m$ の値の範囲を求めます。 (3) この放物線がx軸の $-2 < x < 2$ の部分と1点のみで交わるような定数 $m$ の値の範囲を求めます。

代数学二次関数放物線判別式二次不等式解の配置
2025/7/22

1. 問題の内容

放物線 y=x2mxm+8y=x^2-mx-m+8 について、以下の問いに答えます。
(1) この放物線がx軸と異なる2点で交わるような定数 mm の値の範囲を求めます。
(2) この放物線がx軸の正の部分と異なる2点で交わるような定数 mm の値の範囲を求めます。
(3) この放物線がx軸の 2<x<2-2 < x < 2 の部分と1点のみで交わるような定数 mm の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
放物線 y=x2mxm+8y=x^2-mx-m+8 がx軸と異なる2点で交わるためには、判別式 D>0D > 0 である必要があります。
D=(m)24(1)(m+8)=m2+4m32>0D = (-m)^2 - 4(1)(-m+8) = m^2 + 4m - 32 > 0
(m+8)(m4)>0(m+8)(m-4) > 0
よって、m<8m < -8 または m>4m > 4
(2)
放物線 y=x2mxm+8y=x^2-mx-m+8 がx軸の正の部分と異なる2点で交わるためには、
(i) 判別式 D>0D > 0
(ii) 軸 x=m2>0x = \frac{m}{2} > 0
(iii) f(0)>0f(0) > 0 が必要です。
(i) より、m<8m < -8 または m>4m > 4
(ii) より、m>0m > 0
(iii) より、f(0)=m+8>0f(0) = -m+8 > 0 より、m<8m < 8
これらを満たすのは、4<m<84 < m < 8
(3)
放物線 y=x2mxm+8y=x^2-mx-m+8 がx軸の 2<x<2-2 < x < 2 の部分と1点のみで交わるためには、
(i) f(2)f(2)<0f(-2)f(2) < 0
または
(ii) f(2)=0f(-2) = 0 または f(2)=0f(2) = 0 で、かつ軸が 2<x<2-2 < x < 2 の範囲にある場合
が必要です。
f(x)=x2mxm+8f(x) = x^2-mx-m+8
f(2)=(2)2m(2)m+8=4+2mm+8=m+12f(-2) = (-2)^2 - m(-2) - m + 8 = 4 + 2m - m + 8 = m + 12
f(2)=(2)2m(2)m+8=42mm+8=3m+12f(2) = (2)^2 - m(2) - m + 8 = 4 - 2m - m + 8 = -3m + 12
(i) (m+12)(3m+12)<0(m+12)(-3m+12) < 0
3(m+12)(m4)<0-3(m+12)(m-4) < 0
(m+12)(m4)>0(m+12)(m-4) > 0
m<12m < -12 または m>4m > 4
(ii) f(2)=0f(-2) = 0 のとき、m=12m = -12 で、軸 x=m2=6<2x = \frac{m}{2} = -6 < -2 より不適。
f(2)=0f(2) = 0 のとき、m=4m = 4 で、軸 x=m2=2x = \frac{m}{2} = 2 より不適。
したがって、m<12m < -12 または m>4m > 4

3. 最終的な答え

(1) m<8m < -8, m>4m > 4
(2) 4<m<84 < m < 8
(3) m<12m < -12, m>4m > 4

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