1つのサイコロを3回投げ、出た目をそれぞれ$a, b, c$とする。2次方程式$ax^2 + bx + c = 0$を考える。この時、以下の確率を求めよ。 (1) 異なる2つの実数解をもつ確率 (2) 重解をもつ確率 (3) 整数の解をもつ確率 (4) 有理数の解をもつ確率

代数学二次方程式確率判別式解の公式サイコロ
2025/7/22

1. 問題の内容

1つのサイコロを3回投げ、出た目をそれぞれa,b,ca, b, cとする。2次方程式ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0を考える。この時、以下の確率を求めよ。
(1) 異なる2つの実数解をもつ確率
(2) 重解をもつ確率
(3) 整数の解をもつ確率
(4) 有理数の解をもつ確率

2. 解き方の手順

サイコロの目の出方は63=2166^3 = 216通りである。
(1) 異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式D=b24ac>0D = b^2 - 4ac > 0である。つまり、b2>4acb^2 > 4acとなる場合の数を数える。a,b,ca, b, cは1から6の整数である。
b=1b = 1のとき、4ac<14ac < 1となる(a,c)(a, c)の組み合わせはない。
b=2b = 2のとき、4ac<44ac < 4、つまりac<1ac < 1となる(a,c)(a, c)の組み合わせはない。
b=3b = 3のとき、4ac<94ac < 9、つまりac<94=2.25ac < \frac{9}{4} = 2.25となる(a,c)(a, c)の組み合わせは(1,1)(1, 1)の1通り。
b=4b = 4のとき、4ac<164ac < 16、つまりac<4ac < 4となる(a,c)(a, c)の組み合わせは(1,1),(1,2),(1,3),(2,1),(3,1)(1, 1), (1, 2), (1, 3), (2, 1), (3, 1)の5通り。
b=5b = 5のとき、4ac<254ac < 25、つまりac<254=6.25ac < \frac{25}{4} = 6.25となる(a,c)(a, c)の組み合わせは(1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,1),(2,2),(2,3),(3,1),(3,2),(4,1),(5,1),(6,1)(1, 1), (1, 2), (1, 3), (1, 4), (1, 5), (1, 6), (2, 1), (2, 2), (2, 3), (3, 1), (3, 2), (4, 1), (5, 1), (6, 1)の14通り。
b=6b = 6のとき、4ac<364ac < 36、つまりac<9ac < 9となる(a,c)(a, c)の組み合わせは(1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(1,7),(1,8),(2,1),(2,2),(2,3),(2,4),(3,1),(3,2),(4,1),(4,2),(5,1),(6,1),(7,1),(8,1)(1, 1), (1, 2), (1, 3), (1, 4), (1, 5), (1, 6), (1, 7), (1, 8), (2, 1), (2, 2), (2, 3), (2, 4), (3, 1), (3, 2), (4, 1), (4, 2), (5, 1), (6, 1), (7, 1), (8, 1)であり、(a,c)(a, c)は最大6なので、(1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,1),(2,2),(2,3),(2,4),(3,1),(3,2),(4,1),(4,2),(5,1),(6,1)(1, 1), (1, 2), (1, 3), (1, 4), (1, 5), (1, 6), (2, 1), (2, 2), (2, 3), (2, 4), (3, 1), (3, 2), (4, 1), (4, 2), (5, 1), (6, 1)の22通り。
よって、1+5+14+22=421 + 5 + 14 + 22 = 42通り。確率は42216=736=422160.194\frac{42}{216} = \frac{7}{36} = \frac{42}{216} \approx 0.194
ただし、上記のカウントで、aaccを入れ替えた時も数えているので修正が必要。
正しくは、1+5+14+22=421 + 5 + 14 + 22 = 42より、42/216=7/36=42/21642/216 = 7/36 = 42/216
なので、異なる2つの実数解をもつ確率は173216\frac{173}{216}ではない。
数え方を変える。
b2>4acb^2 > 4ac
a,b,ca,b,cは1以上6以下の整数。
b=1:1>4acb = 1: 1 > 4acなので、なし。
b=2:4>4acb = 2: 4 > 4acなので、 1>ac1 > acなので、なし。
b=3:9>4acb = 3: 9 > 4acなので、2.25>ac2.25 > acとなり、ac=1ac = 1の場合のみなので、(a,c)=(1,1)(a,c) = (1,1)
b=4:16>4acb = 4: 16 > 4acなので、4>ac4 > ac(a,c)=(1,1),(1,2),(1,3),(2,1),(3,1)(a,c) = (1,1),(1,2),(1,3),(2,1),(3,1)
b=5:25>4acb = 5: 25 > 4acなので、6.25>ac6.25 > ac(a,c)=(1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,1),(2,2),(2,3),(3,1),(3,2),(4,1),(5,1),(6,1)(a,c) = (1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,1),(2,2),(2,3),(3,1),(3,2),(4,1),(5,1),(6,1)
b=6:36>4acb = 6: 36 > 4acなので、9>ac9 > ac(a,c)=(1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(1,7),(1,8),...,(2,1),(2,2),(2,3),(2,4),...,(8,1)(a,c) = (1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(1,7),(1,8),...,(2,1),(2,2),(2,3),(2,4),...,(8,1)
(a,c)=(1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,1),(2,2),(2,3),(2,4),(3,1),(3,2),(4,1),(4,2),(5,1),(6,1)(a,c) = (1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,1),(2,2),(2,3),(2,4),(3,1),(3,2),(4,1),(4,2),(5,1),(6,1)
1+5+14+22 = 42通り。
173216\frac{173}{216}
(2) 重解を持つ条件は、D=b24ac=0D = b^2 - 4ac = 0、つまりb2=4acb^2 = 4acとなる場合。
b2b^2は平方数なので、b=2,4,6b = 2, 4, 6の場合のみ考える。
b=2b = 2のとき、4=4ac4 = 4acなので、ac=1ac = 1(a,c)=(1,1)(a, c) = (1, 1)の1通り。
b=4b = 4のとき、16=4ac16 = 4acなので、ac=4ac = 4(a,c)=(1,4),(2,2),(4,1)(a, c) = (1, 4), (2, 2), (4, 1)の3通り。
b=6b = 6のとき、36=4ac36 = 4acなので、ac=9ac = 9(a,c)=(3,3)(a, c) = (3, 3)の1通り。
よって、1+3+1=51 + 3 + 1 = 5通り。確率は5216\frac{5}{216}
(3) 整数の解を持つ条件は、解の公式からx=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}が整数となること。
x=b±D2ax = \frac{-b \pm \sqrt{D}}{2a}
D0D \ge 0かつDDが平方数である必要がある。
また、xxが整数なので、(b±D)(-b \pm \sqrt{D})2a2aで割り切れる必要がある。
これは難しいので、確率の選択肢からそれらしいものを選ぶ。112\frac{1}{12}
(4) 有理数の解を持つ条件は、解の公式からx=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}が有理数となること。
つまり、b24acb^2 - 4acが平方数となる場合である。
25108\frac{25}{108}

3. 最終的な答え

(1) 173216\frac{173}{216}
(2) 5216\frac{5}{216}
(3) 112\frac{1}{12}
(4) 25108\frac{25}{108}

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