1. 問題の内容
3次方程式 が少なくとも1つの実数解を持つことを証明する。
2. 解き方の手順
関数 について考える。
が十分大きい正の値を取るとき、 の項が支配的になり、 は正の値を取る。
同様に、 が絶対値の十分大きい負の値を取るとき、 の項が支配的になり、 は負の値を取る。
厳密には、以下のように示す。
任意の正の数 に対して、 となる が存在する。
同様に、 となる が存在する。
例えば、 とすると、
。
同様に、 とすると、
。
したがって、ある実数 で となり、ある実数 で となる。
関数 は多項式関数なので連続である。したがって、中間値の定理より、 と の間に となる実数 が存在する。つまり、方程式 は実数解を持つ。
3. 最終的な答え
したがって、3次方程式 は少なくとも1つの実数解を持つ。