円柱の慣性モーメントを求めるには、微小体積要素を考え、その体積要素の慣性モーメントを積分します。
まず、円柱の密度 ρ を求めます。円柱の体積は V=πa2h なので、密度は ρ=VM=πa2hM です。 次に、円柱を微小な円板に分割します。円板の厚さを dz とします。円板の質量 dm は dm=ρdV=ρπa2dz=πa2hMπa2dz=hMdz となります。 円板の y 軸に関する慣性モーメント dI は、dI=41dma2+dmz2 で与えられます。これは、円板の中心を通る軸に関する慣性モーメント 41dma2 と、平行軸の定理 dmz2 を用いて求めたものです。 円柱全体の慣性モーメント I は、この dI を z について −h/2 から h/2 まで積分することで求まります。 I=∫−h/2h/2dI=∫−h/2h/2(41dma2+dmz2)=∫−h/2h/2(41hMa2+hMz2)dz I=hM∫−h/2h/2(41a2+z2)dz=hM[41a2z+31z3]−h/2h/2 I=hM[41a2(2h−(−2h))+31((2h)3−(−2h)3)]=hM[41a2h+314h3]=M(41a2+121h2)=121M(3a2+h2)