問題は3つの小問から構成されています。 [1] 3次元ベクトル $\vec{a}=(2,0,0)$, $\vec{b}=(1,2,0)$, $\vec{c}=(0,3,2)$ が与えられたとき、外積 $\vec{a} \times \vec{b}$ と $\vec{b} \times \vec{c}$ を計算し、$\vec{a},\vec{b}$ を一辺とする平行四辺形の面積と、$\vec{b},\vec{c}$ を一辺とする平行四辺形の面積を求めます。 [2] 質量 $m$ の物体が、位置ベクトル $\vec{r}=a\vec{i} + h\vec{k}$ にあり、速度 $\vec{v}$ で運動している。物体には重力 $-mg\vec{k}$ が働いているとき、原点まわりの角運動量 $\vec{L}$ と力のモーメント $\vec{N}$ を求めます。ただし、$\vec{N}$ は $g$ を含む式で表すこと。固定点 $Q$ の位置を $(a,0,0)$ とするとき、点 $Q$ まわりの角運動量 $\vec{L}_Q$ と力のモーメント $\vec{N}_Q$ を求めます。 [3] 質量 $m$ の惑星が、$\vec{r} = R\vec{e}_r$ にあり、速度 $\vec{v} = \omega R \vec{e}_{\theta}$ で運動している。惑星には万有引力 $-(GmM/R^2) \vec{e}_r$ が働いている。原点まわりの惑星の角運動量 $\vec{L}$ と、万有引力のモーメント $\vec{N}$ を求めます。
2025/7/22
1. 問題の内容
問題は3つの小問から構成されています。
[1] 3次元ベクトル , , が与えられたとき、外積 と を計算し、 を一辺とする平行四辺形の面積と、 を一辺とする平行四辺形の面積を求めます。
[2] 質量 の物体が、位置ベクトル にあり、速度 で運動している。物体には重力 が働いているとき、原点まわりの角運動量 と力のモーメント を求めます。ただし、 は を含む式で表すこと。固定点 の位置を とするとき、点 まわりの角運動量 と力のモーメント を求めます。
[3] 質量 の惑星が、 にあり、速度 で運動している。惑星には万有引力 が働いている。原点まわりの惑星の角運動量 と、万有引力のモーメント を求めます。
2. 解き方の手順
[1] (1) 外積の計算
外積は以下の式で計算できます。
したがって、
(2) 平行四辺形の面積の計算
平行四辺形の面積は、2つのベクトルの外積の絶対値で求められます。
[2] (1) 原点まわりの角運動量 と力のモーメント の計算
角運動量
力のモーメント
(2) 点Qまわりの角運動量 と力のモーメント の計算
[3] (1) 原点まわりの角運動量 の計算
(2) 万有引力のモーメント の計算
3. 最終的な答え
[1] (1)
(2)
[2] (1)
(2)
[3] (1)
(2)