$a > -1$ を満たす実数 $a$ が変化するとき、2直線 $x + ay = 1$ と $ax - y = -a$ の交点の軌跡を求め、$xy$ 平面上に図示する問題です。

幾何学軌跡連立方程式パラメータ表示
2025/7/22

1. 問題の内容

a>1a > -1 を満たす実数 aa が変化するとき、2直線 x+ay=1x + ay = 1axy=aax - y = -a の交点の軌跡を求め、xyxy 平面上に図示する問題です。

2. 解き方の手順

まず、2直線の式を連立させて、xxyyaa を用いて表します。
x+ay=1x + ay = 1 ...(1)
axy=aax - y = -a ...(2)
(2)より、 y=ax+ay = ax + a ...(3)
これを(1)に代入すると、
x+a(ax+a)=1x + a(ax + a) = 1
x+a2x+a2=1x + a^2x + a^2 = 1
(1+a2)x=1a2(1 + a^2)x = 1 - a^2
a2+10a^2 + 1 \ne 0 であるから、
x=1a21+a2x = \frac{1 - a^2}{1 + a^2} ...(4)
(3)に(4)を代入すると、
y=a(1a21+a2)+ay = a(\frac{1 - a^2}{1 + a^2}) + a
y=aa3+a+a31+a2y = \frac{a - a^3 + a + a^3}{1 + a^2}
y=2a1+a2y = \frac{2a}{1 + a^2} ...(5)
(4), (5) より、x=1a21+a2x = \frac{1 - a^2}{1 + a^2}y=2a1+a2y = \frac{2a}{1 + a^2}です。
ここで、x2+y2x^2 + y^2 を計算すると、
x2+y2=(1a21+a2)2+(2a1+a2)2x^2 + y^2 = (\frac{1 - a^2}{1 + a^2})^2 + (\frac{2a}{1 + a^2})^2
=12a2+a4+4a2(1+a2)2= \frac{1 - 2a^2 + a^4 + 4a^2}{(1 + a^2)^2}
=1+2a2+a4(1+a2)2= \frac{1 + 2a^2 + a^4}{(1 + a^2)^2}
=(1+a2)2(1+a2)2=1= \frac{(1 + a^2)^2}{(1 + a^2)^2} = 1
よって、x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 となります。これは、中心が原点、半径1の円を表します。
ただし、a>1a > -1 であるから、この範囲における xxyy の範囲を考えます。
a=1a = -1 のとき、
x=1(1)21+(1)2=0x = \frac{1 - (-1)^2}{1 + (-1)^2} = 0
y=2(1)1+(1)2=1y = \frac{2(-1)}{1 + (-1)^2} = -1
したがって、x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 上の点 (0,1)(0, -1) は含まれません。
また、aa が十分大きいとき、xx は -1に近づき、yy は0に近づきます。
xxは1になることはありません。(aa が無限大に発散する場合を考えれば、xxは-1になることがわかります。)
xx が 1 となるのは a=0a = 0 のときで、y=0y = 0 です。
よって、軌跡は円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 から点 (0,1)(0, -1) を除いた部分です。
a>1a > -1 から y>1y > -1 となります。

3. 最終的な答え

x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 ただし、点(0,1)(0, -1)を除く。

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