5本のくじの中に当たりくじが3本ある。5人が順番にくじを引き、引いたくじは戻さない。2番目、3番目、5番目の人が当たりくじを引く確率を求め、既約分数で答えよ。

確率論・統計学確率くじ引き事象の確率条件付き確率
2025/4/3

1. 問題の内容

5本のくじの中に当たりくじが3本ある。5人が順番にくじを引き、引いたくじは戻さない。2番目、3番目、5番目の人が当たりくじを引く確率を求め、既約分数で答えよ。

2. 解き方の手順

まず、5人が順番にくじを引く場合の総数を考える。これは5本のくじの並び順なので、5! = 120通り。
次に、2番目、3番目、5番目の人が当たりくじを引く場合の数を考える。
* 2番目の人が当たりを引く確率は 3/53/5
* 3番目の人が当たりを引く確率は、2番目の人が当たりを引いたかどうかで変わる。
* 5番目の人が当たりを引く確率は、2,3番目の人が当たりを引いたかどうかで変わる。
以下のように場合分けをして計算する。
(i) 2番目、3番目、5番目の人が当たりを引く場合:
1番目、4番目の人が当たりを引くか外れを引くかで場合分け。
* 1番目当たり、4番目当たり: 3/52/41/32/21/1=12/1203/5 * 2/4 * 1/3 * 2/2 * 1/1 = 12/120
* 1番目当たり、4番目外れ: 3/52/41/32/21/1=12/1203/5 * 2/4 * 1/3 * 2/2 * 1/1 = 12/120
* 1番目外れ、4番目当たり: 2/53/42/31/21/1=12/1202/5 * 3/4 * 2/3 * 1/2 * 1/1 = 12/120
* 1番目外れ、4番目外れ: 2/53/42/31/21/1=12/1202/5 * 3/4 * 2/3 * 1/2 * 1/1 = 12/120
上記のすべての場合で、確率の積は3/5×2/4×1/3=6/603/5 \times 2/4 \times 1/3 = 6/60となる.
残りの2本のくじから、1本は当たりで1本は外れなので、それを1番目と4番目にどの順番で配置するかは2通りあり、2/2×1/1×2=12/1202/2 \times 1/1 \times 2 = 12/120
求める確率は、2番目、3番目、5番目の人が当たりくじを引く並べ方を考慮する必要がある。
2番目、3番目、5番目の人が当たりを引くので、当たりくじ3本の並び方は 3!=63! = 6通り。残り2本の並び方は 2!=22! = 2通り。
よって、組み合わせは 3×2×1×2×1=123 \times 2 \times 1 \times 2 \times 1 = 12 通り。
従って確率は、12/120=1/1012/120=1/10ではない。
別の解き方
5本中3本が当たりなので、2番目、3番目、5番目が当たりである確率を考える。
2番目、3番目、5番目が当たりである確率は、他の2本のくじ(1番目と4番目)がどうであるかに関わらず一定である。
5本のくじから3本を選んで、2,3,5番目に置く。これは (53){5 \choose 3}通り。
2番目、3番目、5番目に当たりくじを置くのは1通り。残りの2つをどこに置くかは2通り。
1番目と4番目がはずれである確率を考えると、3/52/41/3=6/60=1/103/5 * 2/4 * 1/3 = 6/60 = 1/10
5C3 = 10通り
* 1番目:外れ、2番目:当たり、3番目:当たり、4番目:外れ、5番目:当たり
* 1番目:外れ、2番目:当たり、3番目:当たり、4番目:当たり、5番目:当たり (あり得ない)
計算:
3/5×2/4×1/3=1/103/5 \times 2/4 \times 1/3 = 1/10

3. 最終的な答え

1/10

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