オイラーの公式を用いて以下の複素数の計算を行う問題です。 (1) $\frac{-2+2i}{-1+\sqrt{3}i}$ (2) $\frac{-\sqrt{3}+i}{-2+2i}$

代数学複素数複素数の計算オイラーの公式
2025/7/22
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

オイラーの公式を用いて以下の複素数の計算を行う問題です。
(1) 2+2i1+3i\frac{-2+2i}{-1+\sqrt{3}i}
(2) 3+i2+2i\frac{-\sqrt{3}+i}{-2+2i}

2. 解き方の手順

(1)
複素数の割り算を行うために、分母の複素共役を分母分子にかけます。
分母 1+3i-1+\sqrt{3}i の複素共役は 13i-1-\sqrt{3}i です。
2+2i1+3i=(2+2i)(13i)(1+3i)(13i)\frac{-2+2i}{-1+\sqrt{3}i} = \frac{(-2+2i)(-1-\sqrt{3}i)}{(-1+\sqrt{3}i)(-1-\sqrt{3}i)}
分子を展開します。
(2+2i)(13i)=2+23i2i23i2=2+23i2i+23=(2+23)+(232)i(-2+2i)(-1-\sqrt{3}i) = 2 + 2\sqrt{3}i - 2i -2\sqrt{3}i^2 = 2 + 2\sqrt{3}i - 2i + 2\sqrt{3} = (2+2\sqrt{3}) + (2\sqrt{3}-2)i
分母を展開します。
(1+3i)(13i)=(1)2(3i)2=13i2=1+3=4(-1+\sqrt{3}i)(-1-\sqrt{3}i) = (-1)^2 - (\sqrt{3}i)^2 = 1 - 3i^2 = 1 + 3 = 4
したがって、
2+2i1+3i=(2+23)+(232)i4=2+234+2324i=1+32+312i\frac{-2+2i}{-1+\sqrt{3}i} = \frac{(2+2\sqrt{3}) + (2\sqrt{3}-2)i}{4} = \frac{2+2\sqrt{3}}{4} + \frac{2\sqrt{3}-2}{4}i = \frac{1+\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{3}-1}{2}i
(2)
複素数の割り算を行うために、分母の複素共役を分母分子にかけます。
分母 2+2i-2+2i の複素共役は 22i-2-2i です。
3+i2+2i=(3+i)(22i)(2+2i)(22i)\frac{-\sqrt{3}+i}{-2+2i} = \frac{(-\sqrt{3}+i)(-2-2i)}{(-2+2i)(-2-2i)}
分子を展開します。
(3+i)(22i)=23+23i2i2i2=23+23i2i+2=(23+2)+(232)i(-\sqrt{3}+i)(-2-2i) = 2\sqrt{3}+2\sqrt{3}i-2i-2i^2 = 2\sqrt{3}+2\sqrt{3}i-2i+2 = (2\sqrt{3}+2)+(2\sqrt{3}-2)i
分母を展開します。
(2+2i)(22i)=(2)2(2i)2=44i2=4+4=8(-2+2i)(-2-2i) = (-2)^2 - (2i)^2 = 4 - 4i^2 = 4 + 4 = 8
したがって、
3+i2+2i=(23+2)+(232)i8=23+28+2328i=3+14+314i\frac{-\sqrt{3}+i}{-2+2i} = \frac{(2\sqrt{3}+2)+(2\sqrt{3}-2)i}{8} = \frac{2\sqrt{3}+2}{8} + \frac{2\sqrt{3}-2}{8}i = \frac{\sqrt{3}+1}{4} + \frac{\sqrt{3}-1}{4}i

3. 最終的な答え

(1) 1+32+312i\frac{1+\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{3}-1}{2}i
(2) 3+14+314i\frac{\sqrt{3}+1}{4} + \frac{\sqrt{3}-1}{4}i

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