放物線 $y = x^2 - 2ax - 2a + 3$ が与えられたとき、以下の3つの条件を満たすような定数 $a$ の値の範囲を求めます。 (1) $x$ 軸の正の部分において異なる2点で交わる。 (2) $x$ 軸の負の部分において異なる2点で交わる。 (3) $x$ 軸の正の部分と負の部分の両方と交わる。

代数学二次関数放物線判別式不等式解の配置
2025/7/22

1. 問題の内容

放物線 y=x22ax2a+3y = x^2 - 2ax - 2a + 3 が与えられたとき、以下の3つの条件を満たすような定数 aa の値の範囲を求めます。
(1) xx 軸の正の部分において異なる2点で交わる。
(2) xx 軸の負の部分において異なる2点で交わる。
(3) xx 軸の正の部分と負の部分の両方と交わる。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=x22ax2a+3f(x) = x^2 - 2ax - 2a + 3 とおきます。
(1) xx 軸の正の部分において異なる2点で交わる条件
放物線が xx 軸の正の部分において異なる2点で交わるためには、以下の3つの条件が必要です。
* 判別式 D>0D > 0
* 軸の位置 a>0a > 0
* f(0)>0f(0) > 0
判別式 DD は、D=(2a)24(1)(2a+3)=4a2+8a12=4(a2+2a3)=4(a+3)(a1)D = (-2a)^2 - 4(1)(-2a+3) = 4a^2 + 8a - 12 = 4(a^2 + 2a - 3) = 4(a+3)(a-1) です。
D>0D > 0 より、(a+3)(a1)>0(a+3)(a-1) > 0 なので、a<3a < -3 または a>1a > 1
軸の位置は、x=2a2(1)=ax = -\frac{-2a}{2(1)} = a なので、a>0a > 0
f(0)>0f(0) > 0 より、2a+3>0-2a + 3 > 0 なので、2a<32a < 3 、つまり a<32a < \frac{3}{2}
これらの条件を全て満たす aa の範囲は、1<a<321 < a < \frac{3}{2}
(2) xx 軸の負の部分において異なる2点で交わる条件
放物線が xx 軸の負の部分において異なる2点で交わるためには、以下の3つの条件が必要です。
* 判別式 D>0D > 0
* 軸の位置 a<0a < 0
* f(0)>0f(0) > 0
判別式 D>0D > 0 より、a<3a < -3 または a>1a > 1
軸の位置は、a<0a < 0
f(0)>0f(0) > 0 より、a<32a < \frac{3}{2}
これらの条件を全て満たす aa の範囲は、a<3a < -3
(3) xx 軸の正の部分、負の部分の両方と交わる条件
放物線が xx 軸の正の部分と負の部分の両方と交わるためには、f(0)<0f(0) < 0 であればよいです。
2a+3<0-2a + 3 < 0 より、2a>32a > 3 、つまり a>32a > \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

(1) 1<a<321 < a < \frac{3}{2}
(2) a<3a < -3
(3) a>32a > \frac{3}{2}

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