加法定理を用いて、(1) $\tan 165^\circ$ と (2) $\cos \frac{5}{12}\pi$ の値を求める問題です。

その他三角関数加法定理tancos角度
2025/7/23

1. 問題の内容

加法定理を用いて、(1) tan165\tan 165^\circ と (2) cos512π\cos \frac{5}{12}\pi の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) tan165\tan 165^\circ について
tan165=tan(120+45)\tan 165^\circ = \tan(120^\circ + 45^\circ) と考え、加法定理 tan(A+B)=tanA+tanB1tanAtanB\tan(A+B) = \frac{\tan A + \tan B}{1 - \tan A \tan B} を用います。
tan120=3\tan 120^\circ = -\sqrt{3}tan45=1\tan 45^\circ = 1 なので、
tan165=3+11(3)(1)=131+3\tan 165^\circ = \frac{-\sqrt{3} + 1}{1 - (-\sqrt{3})(1)} = \frac{1 - \sqrt{3}}{1 + \sqrt{3}}
分母を有理化するために、分子と分母に 131 - \sqrt{3} をかけます。
tan165=(13)2(1+3)(13)=123+313=4232=2+3\tan 165^\circ = \frac{(1 - \sqrt{3})^2}{(1 + \sqrt{3})(1 - \sqrt{3})} = \frac{1 - 2\sqrt{3} + 3}{1 - 3} = \frac{4 - 2\sqrt{3}}{-2} = -2 + \sqrt{3}
(2) cos512π\cos \frac{5}{12}\pi について
512π=212π+312π=16π+14π=30+45\frac{5}{12}\pi = \frac{2}{12}\pi + \frac{3}{12}\pi = \frac{1}{6}\pi + \frac{1}{4}\pi = 30^\circ + 45^\circ と考えます。
cos512π=cos(30+45)\cos \frac{5}{12}\pi = \cos(30^\circ + 45^\circ) となり、加法定理 cos(A+B)=cosAcosBsinAsinB\cos(A+B) = \cos A \cos B - \sin A \sin B を用います。
cos30=32\cos 30^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2}sin30=12\sin 30^\circ = \frac{1}{2}cos45=22\cos 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}sin45=22\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} なので、
cos512π=32221222=624\cos \frac{5}{12}\pi = \frac{\sqrt{3}}{2} \cdot \frac{\sqrt{2}}{2} - \frac{1}{2} \cdot \frac{\sqrt{2}}{2} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}

3. 最終的な答え

(1) tan165=2+3\tan 165^\circ = -2 + \sqrt{3}
(2) cos512π=624\cos \frac{5}{12}\pi = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}

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