与えられた2つの命題の真偽を判定し、正しい組み合わせを選択する問題です。 命題は以下の通りです。 (1) $|x| = |y|$ ならば $x = y$ (2) $a^3 > b^3$ ならば $a > b$

その他命題真偽判定絶対値不等式因数分解
2025/7/23

1. 問題の内容

与えられた2つの命題の真偽を判定し、正しい組み合わせを選択する問題です。
命題は以下の通りです。
(1) x=y|x| = |y| ならば x=yx = y
(2) a3>b3a^3 > b^3 ならば a>ba > b

2. 解き方の手順

(1) x=y|x| = |y| ならば x=yx = y の真偽について考えます。
絶対値が等しいからといって、必ずしも元の値が等しいとは限りません。
例えば、x=2x = 2y=2y = -2 の場合、x=2|x| = 2y=2|y| = 2 であり、x=y|x| = |y| が成り立ちますが、x=yx = y は成り立ちません。
したがって、命題(1)は偽です。
(2) a3>b3a^3 > b^3 ならば a>ba > b の真偽について考えます。
a3b3=(ab)(a2+ab+b2)a^3 - b^3 = (a - b)(a^2 + ab + b^2) と因数分解できます。
a3>b3a^3 > b^3 より、a3b3>0a^3 - b^3 > 0 です。
a2+ab+b2=(a+b2)2+34b20a^2 + ab + b^2 = (a + \frac{b}{2})^2 + \frac{3}{4}b^2 \geq 0 であり、a=b=0a=b=0 以外では正となります。
a3>b3a^3 > b^3 の場合、 aabb が同時に0になることはありません。
したがって、a2+ab+b2>0a^2 + ab + b^2 > 0 です。
(ab)(a2+ab+b2)>0(a - b)(a^2 + ab + b^2) > 0 かつ a2+ab+b2>0a^2 + ab + b^2 > 0 より、ab>0a - b > 0 、つまり a>ba > b となります。
したがって、命題(2)は真です。

3. 最終的な答え

命題(1)は偽、命題(2)は真であるため、正解は3です。

「その他」の関連問題

## 解答

逆三角関数順列組合せ重複組合せ二項定理確率期待値事象の独立性
2025/7/23

写像 $f: A \to B$ と、集合 $A$ の部分集合族 $\{P_\lambda\}_{\lambda \in \Lambda}$ が与えられたとき、以下の命題が成り立つための条件を、「正しい...

集合論写像単射包含関係集合族
2025/7/23

与えられた複素数を極形式で表す問題です。 (1) $\sqrt{3} + i$ (2) $1 - i$ 偏角 $\theta$ の範囲は $0 \leq \theta \leq 2\pi$ です。

複素数極形式複素平面絶対値偏角
2025/7/23

$A, B$ は順序集合であり、$f: A \to B$ は $A$ から $B$ への写像である。任意の $a, a' \in A$ に対して、$f(a) \leq_B f(a')$ ならば $a ...

集合論写像順序集合単射証明
2025/7/23

n を集合の濃度、1 を一点集合の濃度とするとき、$n^1 = n$ を示す問題です。構成した写像が全単射であることの証明は省略して良いとのことです。

集合論濃度写像べき乗全単射
2025/7/23

写像 $f: A \to B$ と、$A$ の部分集合族 $(P_\lambda)_{\lambda \in \Lambda}$ が与えられたとき、包含関係 $\bigcup_{\lambda \in...

写像集合論包含関係証明
2025/7/23

与えられた2つの命題の真偽を判定し、その組み合わせとして正しいものを選択する問題です。 命題(1): $a, b$ がともに有理数ならば、$a + b, ab$ もともに有理数である。 命題(2): ...

命題真偽判定有理数自然数論理
2025/7/23

与えられた命題の真偽を判定する問題です。 命題1: $ab=0$ ならば $a=0$ かつ $b=0$ 命題2: ひし形ならば平行四辺形である

論理命題真偽判定数学的証明
2025/7/23

炭酸ナトリウム $Na_2CO_3$ 1.06 g に含まれるナトリウムイオン $Na^+$ の個数を求めます。ただし、C=12, O=16, Na=23 とします。

化学物質量アボガドロ定数計算
2025/7/23

$\frac{\pi}{2} < \alpha < \pi$ かつ $\sin{\alpha} = \frac{1}{3}$ のとき、$\sin{2\alpha}$ の値を求める問題です。

三角関数加法定理三角関数の合成角度の範囲
2025/7/23