まず、係数行列をA, 変数ベクトルをx, 定数ベクトルをbとします。つまり、
A=53−2−2−1122−1, x=x1x2x3, b=−103 連立一次方程式は Ax=b と表されます。両辺に左から A−1 をかけると、x=A−1b となります。したがって、Aの逆行列 A−1 を求め、それをbにかければ、解xが求まります。 (1) 逆行列 A−1 を求める。 Aの行列式 det(A) を計算します。
det(A)=5((−1)(−1)−(2)(1))−(−2)((3)(−1)−(2)(−2))+2((3)(1)−(−1)(−2))=5(1−2)+2(−3+4)+2(3−2)=5(−1)+2(1)+2(1)=−5+2+2=−1 次に、Aの余因子行列を計算します。
C11=(−1)(−1)−(2)(1)=−1 C12=−((3)(−1)−(2)(−2))=−(−3+4)=−1 C13=(3)(1)−(−1)(−2)=3−2=1 C21=−((−2)(−1)−(2)(1))=−(2−2)=0 C22=(5)(−1)−(2)(−2)=−5+4=−1 C23=−(5−4)=−1 C31=(−2)(2)−(−1)(2)=−4+2=−2 C32=−(10−6)=−4 C33=(5)(−1)−(−2)(3)=−5+6=1 余因子行列は
C=−10−2−1−1−41−11 転置行列は
CT=−1−110−1−1−2−41 A−1=det(A)1CT=−11−1−110−1−1−2−41=11−101124−1 (2) 解ベクトルxを計算する。
x=A−1b=11−101124−1−103=(1)(−1)+(0)(0)+(2)(3)(1)(−1)+(1)(0)+(4)(3)(−1)(−1)+(1)(0)+(−1)(3)=−1+0+6−1+0+121+0−3=511−2