座標平面上に2点$(-1, 0)$, $(3, 0)$を通る円$C: x^2 + y^2 + ax + b = 0$がある。 (1) $a$, $b$の値を求める。 (2) 点$(3, 0)$を$A$, 円$C$と$y$軸の正の部分の交点を$B$とする。直線$AB$の方程式を$x + cy + d = 0$とするとき、$c$, $d$の値を求め、連立不等式 $\begin{cases} x^2 + y^2 + ax + b \leq 0 \\ x + cy + d \leq 0 \end{cases}$ の表す領域$D$を図示する。 (3) $k$は定数とし、不等式$x^2 + y^2 - 4x - 2ky + k^2 + 3 \leq 0$の表す領域を$E$とする。(2)の領域$D$と領域$E$が共通部分をもつような$k$の最大値を求める。

代数学連立不等式幾何学不等式領域
2025/7/23

1. 問題の内容

座標平面上に2点(1,0)(-1, 0), (3,0)(3, 0)を通る円C:x2+y2+ax+b=0C: x^2 + y^2 + ax + b = 0がある。
(1) aa, bbの値を求める。
(2) 点(3,0)(3, 0)AA, 円CCyy軸の正の部分の交点をBBとする。直線ABABの方程式をx+cy+d=0x + cy + d = 0とするとき、cc, ddの値を求め、連立不等式
$\begin{cases}
x^2 + y^2 + ax + b \leq 0 \\
x + cy + d \leq 0
\end{cases}$
の表す領域DDを図示する。
(3) kkは定数とし、不等式x2+y24x2ky+k2+30x^2 + y^2 - 4x - 2ky + k^2 + 3 \leq 0の表す領域をEEとする。(2)の領域DDと領域EEが共通部分をもつようなkkの最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
CCが点(1,0)(-1, 0)(3,0)(3, 0)を通るので、
(1)2+02+a(1)+b=0(-1)^2 + 0^2 + a(-1) + b = 0 より a+b=1-a + b = -1
(3)2+02+a(3)+b=0(3)^2 + 0^2 + a(3) + b = 0 より 3a+b=93a + b = -9
この連立方程式を解くと、
4a=84a = -8 より a=2a = -2
b=a1=21=3b = a - 1 = -2 - 1 = -3
よって、a=2a = -2, b=3b = -3
(2)
CCの方程式はx2+y22x3=0x^2 + y^2 - 2x - 3 = 0となる。
yy軸との交点はx=0x = 0より、y23=0y^2 - 3 = 0なので、y=±3y = \pm \sqrt{3}
BByy軸の正の部分の交点なので、B(0,3)B(0, \sqrt{3})
A(3,0)A(3, 0)を通る直線の方程式は
x3+y3=1\frac{x}{3} + \frac{y}{\sqrt{3}} = 1
3x+3y=33\sqrt{3}x + 3y = 3\sqrt{3}
x+3y3=0x + \sqrt{3}y - 3 = 0
x+cy+d=0x + cy + d = 0と比較して、c=3,d=3c = \sqrt{3}, d = -3
領域DDは円x2+y22x30x^2 + y^2 - 2x - 3 \leq 0と直線x+3y30x + \sqrt{3}y - 3 \leq 0の共通部分。
円の方程式は(x1)2+y24(x - 1)^2 + y^2 \leq 4であり、中心(1,0)(1, 0), 半径22の円である。
直線はy13x+3y \leq -\frac{1}{\sqrt{3}}x + \sqrt{3}である。
領域DDを図示すると、円(x1)2+y2=4(x - 1)^2 + y^2 = 4の内部と直線x+3y3=0x + \sqrt{3}y - 3 = 0の下側の領域の共通部分となる。
(3)
x2+y24x2ky+k2+30x^2 + y^2 - 4x - 2ky + k^2 + 3 \leq 0
(x2)2+(yk)2k2+4k23(x - 2)^2 + (y - k)^2 \leq k^2 + 4 - k^2 - 3
(x2)2+(yk)21(x - 2)^2 + (y - k)^2 \leq 1
これは中心(2,k)(2, k), 半径11の円を表す。
領域DDと領域EEが共通部分を持つためには、円EEの中心(2,k)(2, k)と円CCの中心(1,0)(1, 0)との距離が1+2=31 + 2 = 3以下である必要がある。または円EEが直線x+3y3=0x + \sqrt{3}y - 3 = 0から離れすぎてはいけない。
EEの中心(2,k)(2, k)が円CCの内部または円周上にあるとき、領域DDEEは共通部分を持つ。
C:(x1)2+y24C:(x-1)^2 + y^2 \le 4(2,k)(2,k)を代入すると(21)2+k24(2-1)^2 + k^2 \le 4より k23k^2 \le 3 すなわち 3k3-\sqrt{3} \le k \le \sqrt{3}
EEの中心(2,k)(2, k)と直線x+3y3=0x + \sqrt{3}y - 3 = 0の距離が1以下であれば領域DDEEは共通部分を持つ。
2+3k31+31\frac{|2 + \sqrt{3}k - 3|}{\sqrt{1 + 3}} \leq 1
3k12| \sqrt{3}k - 1 | \leq 2
23k12-2 \leq \sqrt{3}k - 1 \leq 2
13k3-1 \leq \sqrt{3}k \leq 3
13k3-\frac{1}{\sqrt{3}} \leq k \leq \sqrt{3}
kkの最大値は3\sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) a=2,b=3a = -2, b = -3
(2) c=3,d=3c = \sqrt{3}, d = -3
領域Dは図示省略
(3) k=3k = \sqrt{3}

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