実数 $x$ の絶対値 $|x|$ の定義を述べ、実数 $x, y$ に対して $|xy| = |x||y|$ が成り立つことを示す。

代数学絶対値実数不等式証明
2025/7/23

1. 問題の内容

実数 xx の絶対値 x|x| の定義を述べ、実数 x,yx, y に対して xy=xy|xy| = |x||y| が成り立つことを示す。

2. 解き方の手順

(1) 絶対値の定義:
実数 xx の絶対値 x|x| は以下のように定義される。
$|x| = \begin{cases}
x & (x \ge 0) \\
-x & (x < 0)
\end{cases}$
(2) xy=xy|xy| = |x||y| の証明:
場合分けによって証明する。
(i) x0x \ge 0 かつ y0y \ge 0 のとき:
xy0xy \ge 0 なので、 xy=xy=xy|xy| = xy = |x||y| が成り立つ。
(ii) x0x \ge 0 かつ y<0y < 0 のとき:
xy0xy \le 0 なので、 xy=xy|xy| = -xy
また、 x=x,y=y|x| = x, |y| = -y より、 xy=x(y)=xy|x||y| = x(-y) = -xy
よって、 xy=xy=xy|xy| = -xy = |x||y| が成り立つ。
(iii) x<0x < 0 かつ y0y \ge 0 のとき:
xy0xy \le 0 なので、 xy=xy|xy| = -xy
また、 x=x,y=y|x| = -x, |y| = y より、 xy=(x)y=xy|x||y| = (-x)y = -xy
よって、 xy=xy=xy|xy| = -xy = |x||y| が成り立つ。
(iv) x<0x < 0 かつ y<0y < 0 のとき:
xy>0xy > 0 なので、 xy=xy|xy| = xy
また、 x=x,y=y|x| = -x, |y| = -y より、 xy=(x)(y)=xy|x||y| = (-x)(-y) = xy
よって、 xy=xy=xy|xy| = xy = |x||y| が成り立つ。
以上の(i)~(iv)より、すべての場合において xy=xy|xy| = |x||y| が成り立つ。

3. 最終的な答え

実数 xx の絶対値の定義は
$|x| = \begin{cases}
x & (x \ge 0) \\
-x & (x < 0)
\end{cases}$
であり、
実数 x,yx, y に対して xy=xy|xy| = |x||y| が成り立つ。

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