(4) 2次関数 $y = 2x^2 + 4x - 3$ ($0 \le x \le 2$) の最小値と最大値を求め、そのときの $x$ の値を答える。 (5) 放物線 $y = 2x^2$ を平行移動し、2点 $(0, 6)$, $(3, 0)$ を通るようにしたとき、移動した放物線をグラフにもつ2次関数を求める。

代数学二次関数最大値最小値平行移動放物線平方完成
2025/7/23

1. 問題の内容

(4) 2次関数 y=2x2+4x3y = 2x^2 + 4x - 3 (0x20 \le x \le 2) の最小値と最大値を求め、そのときの xx の値を答える。
(5) 放物線 y=2x2y = 2x^2 を平行移動し、2点 (0,6)(0, 6), (3,0)(3, 0) を通るようにしたとき、移動した放物線をグラフにもつ2次関数を求める。

2. 解き方の手順

(4)
まず、与えられた2次関数を平方完成する。
y=2x2+4x3=2(x2+2x)3=2(x2+2x+11)3=2(x+1)223=2(x+1)25y = 2x^2 + 4x - 3 = 2(x^2 + 2x) - 3 = 2(x^2 + 2x + 1 - 1) - 3 = 2(x+1)^2 - 2 - 3 = 2(x+1)^2 - 5
このグラフは下に凸であり、頂点は (1,5)(-1, -5) である。
定義域 0x20 \le x \le 2 における最小値と最大値を求める。
x=0x = 0 のとき、y=2(0+1)25=25=3y = 2(0+1)^2 - 5 = 2 - 5 = -3
x=2x = 2 のとき、y=2(2+1)25=2(9)5=185=13y = 2(2+1)^2 - 5 = 2(9) - 5 = 18 - 5 = 13
また、x=1x = -1 は定義域に含まれないので、頂点における値は考慮しない。
定義域の端の値を比較すると、x=0x = 0 で最小値 3-3 をとり、x=2x = 2 で最大値 1313 をとる。
(5)
平行移動した放物線の式を y=2(xp)2+qy = 2(x-p)^2 + q とする。
これが点 (0,6)(0, 6) を通るので、
6=2(0p)2+q=2p2+q6 = 2(0-p)^2 + q = 2p^2 + q
また、点 (3,0)(3, 0) を通るので、
0=2(3p)2+q=2(96p+p2)+q=1812p+2p2+q0 = 2(3-p)^2 + q = 2(9 - 6p + p^2) + q = 18 - 12p + 2p^2 + q
2つの式から qq を消去すると、
62p2=1812p+2p26 - 2p^2 = 18 - 12p + 2p^2
0=4p212p+120 = 4p^2 - 12p + 12
0=p23p+30 = p^2 - 3p + 3
解の公式より、p=3±94×32=3±32p = \frac{3 \pm \sqrt{9 - 4 \times 3}}{2} = \frac{3 \pm \sqrt{-3}}{2} となるが、これは実数解ではない。平行移動の式は y=2x2+bx+cy = 2x^2 + bx + c と表すことができ、これが (0,6)(0, 6) を通るので c=6c = 6。よって y=2x2+bx+6y = 2x^2 + bx + 6 となる。
これが (3,0)(3, 0) を通るので、0=2(32)+3b+6=18+3b+6=24+3b0 = 2(3^2) + 3b + 6 = 18 + 3b + 6 = 24 + 3b
3b=243b = -24 より b=8b = -8
したがって、求める2次関数は y=2x28x+6y = 2x^2 - 8x + 6 である。

3. 最終的な答え

(4)
x=1x = -1 のとき、最小値 5-5 をとる。
x=2x = 2 のとき、最大値 1313 をとる。
(5)
y=2x28x+6y = 2x^2 - 8x + 6

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