四角形ABCDにおいて、AB=10, BC=8, DA=6, ∠BAD=60°, ∠DBC=30° のとき、以下の問題を解く。 (1) BDの長さを求めよ。 (2) 四角形ABCDの面積を求めよ。

幾何学四角形余弦定理正弦定理面積三角関数
2025/7/23

1. 問題の内容

四角形ABCDにおいて、AB=10, BC=8, DA=6, ∠BAD=60°, ∠DBC=30° のとき、以下の問題を解く。
(1) BDの長さを求めよ。
(2) 四角形ABCDの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) BDの長さを求める。
まず、三角形ABDにおいて余弦定理を用いる。
BD2=AB2+AD22ABADcosBADBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos{\angle BAD}
BD2=102+622106cos60BD^2 = 10^2 + 6^2 - 2 \cdot 10 \cdot 6 \cdot \cos{60^\circ}
BD2=100+3612012BD^2 = 100 + 36 - 120 \cdot \frac{1}{2}
BD2=13660=76BD^2 = 136 - 60 = 76
よって、BD=76=219BD = \sqrt{76} = 2\sqrt{19}
(2) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積は、三角形ABDの面積と三角形BCDの面積の和である。
三角形ABDの面積は、12ABADsinBAD=12106sin60=3032=153\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin{\angle BAD} = \frac{1}{2} \cdot 10 \cdot 6 \cdot \sin{60^\circ} = 30 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 15\sqrt{3}
次に、三角形BCDの面積を求める。
三角形BCDにおいて、正弦定理を用いる。CDsinDBC=BDsinBCD\frac{CD}{\sin{\angle DBC}} = \frac{BD}{\sin{\angle BCD}}
また、BDC=θ\angle BDC = \thetaとおくと、BCD=18030θ=150θ\angle BCD = 180^\circ - 30^\circ - \theta = 150^\circ - \theta
CDsin30=219sin(150θ)\frac{CD}{\sin{30^\circ}} = \frac{2\sqrt{19}}{\sin{(150^\circ - \theta)}}
CD=21912sin(150θ)=19sin(150θ)CD = \frac{2\sqrt{19} \cdot \frac{1}{2}}{\sin{(150^\circ - \theta)}} = \frac{\sqrt{19}}{\sin{(150^\circ - \theta)}}
三角形BCDにおいて、余弦定理を用いる。
BD2=BC2+CD22BCCDcosBCDBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos{\angle BCD}
76=82+CD228CDcos(150θ)76 = 8^2 + CD^2 - 2 \cdot 8 \cdot CD \cdot \cos{(150^\circ - \theta)}
別の方法として、三角形BCDの面積を求める。
DBC=30\angle DBC = 30^\circ、BC=8、BD=2192\sqrt{19}を用いて、12BCBDsinDBC=128219sinDBC=128219sin30=12821912=419\frac{1}{2} \cdot BC \cdot BD \cdot \sin{\angle DBC} = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 2\sqrt{19} \cdot \sin{\angle DBC}= \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 2\sqrt{19} \cdot \sin{\angle 30^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 2\sqrt{19} \cdot \frac{1}{2} = 4\sqrt{19}.
四角形ABCDの面積は、三角形ABDの面積と三角形BCDの面積の和なので、153+41915\sqrt{3} + 4\sqrt{19}

3. 最終的な答え

(1) BDの長さ: 2192\sqrt{19}
(2) 四角形ABCDの面積: 153+41915\sqrt{3} + 4\sqrt{19}

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