$a$ を実数とするとき、「任意の実数 $b$ に対し常に $a^2 \le b^2$ が成り立つ」ことは、$a = 0$ であるための何条件か。

代数学不等式条件必要十分条件命題
2025/7/23

1. 問題の内容

aa を実数とするとき、「任意の実数 bb に対し常に a2b2a^2 \le b^2 が成り立つ」ことは、a=0a = 0 であるための何条件か。

2. 解き方の手順

まず、命題 PP: 「任意の実数 bb に対し常に a2b2a^2 \le b^2 が成り立つ」と、命題 QQ: 「a=0a = 0」を考える。
(1) Q    PQ \implies P (十分条件の確認):
a=0a = 0 のとき、a2=0a^2 = 0 である。
任意の実数 bb に対して、b20b^2 \ge 0 であるから、a2=0b2a^2 = 0 \le b^2 は常に成り立つ。
したがって、a=0a = 0 ならば、任意の実数 bb に対して常に a2b2a^2 \le b^2 が成り立つ。
よって、Q    PQ \implies P は真である。
(2) P    QP \implies Q (必要条件の確認):
任意の実数 bb に対して常に a2b2a^2 \le b^2 が成り立つとき、a=0a = 0 であるか考える。
もし、a0a \neq 0 であると仮定すると、a2>0a^2 > 0 である。
b=0b = 0 を考えると、a2b2a^2 \le b^2 は、a20a^2 \le 0 となる。
これは a2>0a^2 > 0 に矛盾するので、a0a \neq 0 という仮定は誤りである。
したがって、任意の実数 bb に対して常に a2b2a^2 \le b^2 が成り立つならば、a=0a = 0 である。
よって、P    QP \implies Q は真である。
(1) と (2) より、Q    PQ \iff P であるから、PPQQ であるための必要十分条件である。

3. 最終的な答え

必要十分条件

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