1. 問題の内容
を実数とするとき、「任意の実数 に対し常に が成り立つ」ことは、 であるための何条件か。
2. 解き方の手順
まず、命題 : 「任意の実数 に対し常に が成り立つ」と、命題 : 「」を考える。
(1) (十分条件の確認):
のとき、 である。
任意の実数 に対して、 であるから、 は常に成り立つ。
したがって、 ならば、任意の実数 に対して常に が成り立つ。
よって、 は真である。
(2) (必要条件の確認):
任意の実数 に対して常に が成り立つとき、 であるか考える。
もし、 であると仮定すると、 である。
を考えると、 は、 となる。
これは に矛盾するので、 という仮定は誤りである。
したがって、任意の実数 に対して常に が成り立つならば、 である。
よって、 は真である。
(1) と (2) より、 であるから、 は であるための必要十分条件である。
3. 最終的な答え
必要十分条件