与えられた2次関数のグラフと$x$軸との共有点を調べ、共有点を持つ場合はその$x$座標を求める。

代数学二次関数二次方程式グラフ判別式解の公式
2025/7/23

1. 問題の内容

与えられた2次関数のグラフとxx軸との共有点を調べ、共有点を持つ場合はそのxx座標を求める。

2. 解き方の手順

2次関数y=ax2+bx+cy=ax^2+bx+cのグラフとxx軸との共有点は、y=0y=0とした2次方程式ax2+bx+c=0ax^2+bx+c=0の実数解に対応する。
実数解の個数は、判別式D=b24acD=b^2-4acによって決まる。
D>0D > 0のとき、異なる2つの共有点を持つ。
D=0D = 0のとき、1つの共有点(重解)を持つ。
D<0D < 0のとき、共有点を持たない。
共有点を持つ場合は、ax2+bx+c=0ax^2+bx+c=0を解いてxx座標を求める。
(1) y=12x23x+92y = \frac{1}{2}x^2 - 3x + \frac{9}{2}
y=0y = 0とおくと、12x23x+92=0\frac{1}{2}x^2 - 3x + \frac{9}{2} = 0
両辺に2をかけて、x26x+9=0x^2 - 6x + 9 = 0
これは(x3)2=0(x-3)^2 = 0と変形できる。
したがって、x=3x = 3(重解)。
よって、共有点は1つで、xx座標は3。
(2) y=3x218x+29y = 3x^2 - 18x + 29
y=0y = 0とおくと、3x218x+29=03x^2 - 18x + 29 = 0
判別式D=(18)24(3)(29)=324348=24<0D = (-18)^2 - 4(3)(29) = 324 - 348 = -24 < 0
したがって、共有点を持たない。
(3) y=4x2+20x5y = -4x^2 + 20x - 5
y=0y = 0とおくと、4x2+20x5=0-4x^2 + 20x - 5 = 0
判別式D=(20)24(4)(5)=40080=320>0D = (20)^2 - 4(-4)(-5) = 400 - 80 = 320 > 0
したがって、異なる2つの共有点を持つ。
4x2+20x5=0-4x^2 + 20x - 5 = 0を解くために、両辺を-1倍して4x220x+5=04x^2 - 20x + 5 = 0
解の公式より、x=(20)±(20)24(4)(5)2(4)=20±400808=20±3208=20±858=5±252x = \frac{-(-20) \pm \sqrt{(-20)^2 - 4(4)(5)}}{2(4)} = \frac{20 \pm \sqrt{400 - 80}}{8} = \frac{20 \pm \sqrt{320}}{8} = \frac{20 \pm 8\sqrt{5}}{8} = \frac{5 \pm 2\sqrt{5}}{2}
よって、共有点は2つで、xx座標は5+252\frac{5 + 2\sqrt{5}}{2}5252\frac{5 - 2\sqrt{5}}{2}

3. 最終的な答え

(1) 共有点あり。x=3x = 3
(2) 共有点なし。
(3) 共有点あり。x=5+252,5252x = \frac{5 + 2\sqrt{5}}{2}, \frac{5 - 2\sqrt{5}}{2}

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