自然数全体を全体集合$U$とし、$U$の部分集合$P, Q$を以下のように定義します。 $P = \{n \mid n \text{は12で割り切れる自然数}\}$ $Q = \{n \mid n \text{は15で割り切れる自然数}\}$ 次の条件を満たす自然数全体の集合を$P, Q$を用いて表します。 (1) 3でも4でも割り切れる (2) 60で割り切れる (3) 15で割り切れるが、4では割り切れない

代数学集合集合演算約数倍数
2025/7/23

1. 問題の内容

自然数全体を全体集合UUとし、UUの部分集合P,QP, Qを以下のように定義します。
P={nnは12で割り切れる自然数}P = \{n \mid n \text{は12で割り切れる自然数}\}
Q={nnは15で割り切れる自然数}Q = \{n \mid n \text{は15で割り切れる自然数}\}
次の条件を満たす自然数全体の集合をP,QP, Qを用いて表します。
(1) 3でも4でも割り切れる
(2) 60で割り切れる
(3) 15で割り切れるが、4では割り切れない

2. 解き方の手順

(1) 3でも4でも割り切れるということは、12で割り切れることと同値です。なぜなら、3と4の最小公倍数は12だからです。したがって、この条件を満たす自然数全体の集合は、PPとなります。
(2) 60で割り切れるということは、12でも15でも割り切れることと同値です。なぜなら、60は12と15の公倍数だからです。したがって、この条件を満たす自然数全体の集合は、PPQQの共通部分であるPQP \cap Qとなります。
(3) 15で割り切れるが、4では割り切れないということは、集合QQに属するが、集合PPに属さないということです。PPは12で割り切れる数全体の集合なので、4でも割り切れる数しか含まれません。よって、15で割り切れるが4で割り切れない自然数全体の集合は、QQからPQP \cap Qを除いたもの、つまりQPQ \setminus Pです。これはQ(PQ)Q - (P \cap Q) とも書けます。あるいは、PcP^cPPの補集合として、QPcQ \cap P^cと書くこともできます。

3. 最終的な答え

(1) PP
(2) PQP \cap Q
(3) QPQ \setminus P (Q(PQ)Q - (P \cap Q) または QPcQ \cap P^c)

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