袋Sには赤球1個と白球9個が入っており、袋Tには赤球2個と白球8個が入っている。硬貨を投げて、表が出たら袋Sから、裏が出たら袋Tから球を1個取り出す。赤球が取り出されたとき、投げた硬貨が裏であった条件付き確率を求めよ。

確率論・統計学条件付き確率ベイズの定理確率
2025/7/23

1. 問題の内容

袋Sには赤球1個と白球9個が入っており、袋Tには赤球2個と白球8個が入っている。硬貨を投げて、表が出たら袋Sから、裏が出たら袋Tから球を1個取り出す。赤球が取り出されたとき、投げた硬貨が裏であった条件付き確率を求めよ。

2. 解き方の手順

この問題は条件付き確率の問題なので、ベイズの定理を利用して解きます。
まず事象を以下のように定義します。
* 事象A: 赤球を取り出す
* 事象B: 硬貨の裏が出る
求めたいのは、P(BA)P(B|A)です。ベイズの定理より
P(BA)=P(AB)P(B)P(A)P(B|A) = \frac{P(A|B)P(B)}{P(A)}
それぞれの確率を計算します。
* P(B)P(B): 硬貨の裏が出る確率。これは 1/21/2 です。
* P(AB)P(A|B): 硬貨の裏が出たときに赤球を取り出す確率。これは袋Tから赤球を取り出す確率なので、2/10=1/52/10 = 1/5 です。
* P(A)P(A): 赤球を取り出す確率。これは、硬貨が表が出て袋Sから赤球を取り出す確率と、硬貨が裏が出て袋Tから赤球を取り出す確率の和です。
* 硬貨が表が出て袋Sから赤球を取り出す確率は、(1/2)×(1/10)=1/20(1/2) \times (1/10) = 1/20
* 硬貨が裏が出て袋Tから赤球を取り出す確率は、(1/2)×(2/10)=1/10(1/2) \times (2/10) = 1/10
したがって、P(A)=1/20+1/10=3/20P(A) = 1/20 + 1/10 = 3/20
これらの確率をベイズの定理の式に代入します。
P(BA)=(1/5)×(1/2)3/20=1/103/20=110×203=23P(B|A) = \frac{(1/5) \times (1/2)}{3/20} = \frac{1/10}{3/20} = \frac{1}{10} \times \frac{20}{3} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

求める条件付き確率は 2/32/3 です。

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