**問題1**
(1) 夫婦がともに投票する確率を求める。
夫が投票する事象をA、妻が投票する事象をBとする。
P(A)=0.4, P(B)=0.7, P(B∣A)=0.9 が与えられている。 求める確率は P(A∩B) である。 P(A∩B)=P(B∣A)⋅P(A)=0.9⋅0.4=0.36 (2) 夫が投票するという事象と妻が投票するという事象が独立かどうか判定する。
事象AとBが独立であるとき、P(A∩B)=P(A)⋅P(B) が成り立つ。 P(A)⋅P(B)=0.4⋅0.7=0.28 P(A∩B)=0.36 であるため、P(A∩B)=P(A)⋅P(B) となり、AとBは独立ではない。 (3) 妻が投票したことが分かったとき、夫が投票する確率を求める。
求める確率は P(A∣B) である。 P(A∣B)=P(B)P(A∩B)=0.70.36=7036=3518 **問題2**
f(x) が確率密度関数であるためには、∫−∞∞f(x)dx=1 が成り立つ必要がある。 ∫−∞∞f(x)dx=∫−11c(1−x4)dx=c∫−11(1−x4)dx=c[x−5x5]−11=c[(1−51)−(−1−5−1)]=c[(1−51)−(−1+51)]=c(1−51+1−51)=c(2−52)=c⋅58 58c=1 より、c=85 分布関数F(x)=P(X≤x)=∫−∞xf(t)dt x<−1 のとき、F(x)=0 −1≤x≤1 のとき、F(x)=∫−1x85(1−t4)dt=85[t−5t5]−1x=85[(x−5x5)−(−1−5−1)]=85[x−5x5+1−51]=85[x−5x5+54]=85x−8x5+21 x>1 のとき、F(x)=1 E[X]=∫−∞∞xf(x)dx=∫−11x85(1−x4)dx=85∫−11(x−x5)dx=85[2x2−6x6]−11=85[(21−61)−(21−61)]=0 E[X2]=∫−∞∞x2f(x)dx=∫−11x285(1−x4)dx=85∫−11(x2−x6)dx=85[3x3−7x7]−11=85[(31−71)−(−31−7−1)]=85(31−71+31−71)=85(32−72)=85⋅2(31−71)=45(217−3)=45⋅214=215 V[X]=E[X2]−(E[X])2=215−02=215 **問題3**
(1) X,Yそれぞれの周辺確率密度を求める。 P(X=x)=∑yP(X=x,Y=y) P(Y=y)=∑xP(X=x,Y=y) P(X=0)=51+253+252=255+3+2=2510=52 P(X=1)=252+251+252=255=51 P(X=2)=252+253+51=252+3+5=2510=52 P(Y=1)=51+252+252=255+2+2=259 P(Y=2)=253+251+253=257 P(Y=3)=252+252+51=252+2+5=259 (2) X,Yは独立か否か判定する。 X,Yが独立であるとき、P(X=x,Y=y)=P(X=x)⋅P(Y=y) が成り立つ。 例えば、P(X=0,Y=1)=51 P(X=0)⋅P(Y=1)=52⋅259=12518 51=12518 であるため、X,Y は独立ではない。 (3) X,Yそれぞれの期待値および分散を求める。 E[X]=0⋅52+1⋅51+2⋅52=0+51+54=55=1 E[Y]=1⋅259+2⋅257+3⋅259=259+14+27=2550=2 E[X2]=02⋅52+12⋅51+22⋅52=0+51+58=59 V[X]=E[X2]−(E[X])2=59−12=59−1=54 E[Y2]=12⋅259+22⋅257+32⋅259=259+28+81=25118 V[Y]=E[Y2]−(E[Y])2=25118−22=25118−4=25118−100=2518 (4) X,Yの共分散および相関係数を求める。 E[XY]=∑x∑yxyP(X=x,Y=y) E[XY]=0⋅1⋅51+0⋅2⋅253+0⋅3⋅252+1⋅1⋅252+1⋅2⋅251+1⋅3⋅252+2⋅1⋅252+2⋅2⋅253+2⋅3⋅51=0+0+0+252+252+256+254+2512+2530=2556 Cov(X,Y)=E[XY]−E[X]E[Y]=2556−1⋅2=2556−2=2556−50=256 ρ(X,Y)=V[X]V[Y]Cov(X,Y)=54⋅2518256=12572256=5572256=5562256=256⋅6255=51⋅25=1010