放物線 $y = x^2 - 3x - a^2 + a - 2$ が与えられています。 (1) $a = 0$ のとき、放物線と $x$ 軸との共有点の $x$ 座標を求めます。 (2) 放物線と $x$ 軸との異なる2つの共有点を A, B とします。線分 AB の長さを $a$ を用いて表し、$0 \le a \le 2$ の範囲で変化するときの長さの最大値と最小値を求めます。

代数学二次関数放物線二次方程式解の公式解と係数の関係平方完成
2025/7/23

1. 問題の内容

放物線 y=x23xa2+a2y = x^2 - 3x - a^2 + a - 2 が与えられています。
(1) a=0a = 0 のとき、放物線と xx 軸との共有点の xx 座標を求めます。
(2) 放物線と xx 軸との異なる2つの共有点を A, B とします。線分 AB の長さを aa を用いて表し、0a20 \le a \le 2 の範囲で変化するときの長さの最大値と最小値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a=0a = 0 のとき、放物線の式は y=x23x2y = x^2 - 3x - 2 となります。
放物線と xx 軸との共有点の xx 座標は、y=0y = 0 となる xx の値なので、x23x2=0x^2 - 3x - 2 = 0 を解きます。
解の公式 x=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a} を用いると、x=3±(3)24(1)(2)2(1)=3±9+82=3±172x = \frac{3 \pm \sqrt{(-3)^2 - 4(1)(-2)}}{2(1)} = \frac{3 \pm \sqrt{9 + 8}}{2} = \frac{3 \pm \sqrt{17}}{2} となります。
(2) 放物線 y=x23xa2+a2y = x^2 - 3x - a^2 + a - 2xx 軸との共有点の xx 座標は、x23xa2+a2=0x^2 - 3x - a^2 + a - 2 = 0 の解です。
この解を α,β\alpha, \beta とすると、解と係数の関係より α+β=3\alpha + \beta = 3 であり、線分 AB の長さ l=αβl = |\alpha - \beta| は、l=(α+β)24αβl = \sqrt{(\alpha + \beta)^2 - 4\alpha\beta} で与えられます。
αβ=a2+a2\alpha\beta = -a^2 + a - 2 なので、l=324(a2+a2)=9+4a24a+8=4a24a+17l = \sqrt{3^2 - 4(-a^2 + a - 2)} = \sqrt{9 + 4a^2 - 4a + 8} = \sqrt{4a^2 - 4a + 17} となります。
0a20 \le a \le 2 の範囲で ll の最大値と最小値を求めます。
f(a)=4a24a+17f(a) = 4a^2 - 4a + 17 とおくと、f(a)=4(a12)21+17=4(a12)2+16f(a) = 4(a - \frac{1}{2})^2 - 1 + 17 = 4(a - \frac{1}{2})^2 + 16 となります。
0a20 \le a \le 2 において、a=12a = \frac{1}{2} のとき最小値 f(12)=16f(\frac{1}{2}) = 16 をとり、a=2a = 2 のとき最大値 f(2)=4(212)2+16=4(32)2+16=494+16=9+16=25f(2) = 4(2 - \frac{1}{2})^2 + 16 = 4(\frac{3}{2})^2 + 16 = 4 \cdot \frac{9}{4} + 16 = 9 + 16 = 25 をとります。
したがって、f(a)\sqrt{f(a)} は、a=12a = \frac{1}{2} のとき最小値 16=4\sqrt{16} = 4 をとり、a=2a = 2 のとき最大値 25=5\sqrt{25} = 5 をとります。

3. 最終的な答え

(1) 共有点の xx 座標は 3±172\frac{3 \pm \sqrt{17}}{2} です。
(2) 線分 AB の長さは l=4a24a+17l = \sqrt{4a^2 - 4a + 17} です。
ll の最大値は 5, 最小値は 4 です。

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