(1) 行列 A の行列式 ∣A∣ を求める。 まず、行列式を計算しやすいように行基本変形を行います。
1行目を2倍して2行目に足し、1行目を-2倍して3行目に足し、1行目を加えて4行目に足す。
∣A∣=3−26−3−14−5721−2−21−12−5=3400−12−3625−64110−4 3行目を-3で割ると、
=−3×−4×2×13400−12−3625−64110−4=3400−12162524110−4 3行目を-6倍して4行目に加える
3400−1210252−8110−4 第1列について展開する
=3×21052−810−4−4×−11022−810−4 =3[2(2×(−4)−0)−5(1×(−4)−0)+1(1×(−8)−0)]−4[−1(2×(−4)−0)−2(1×(−4)−0)+1(1×(−8)−0)] =3[2(−8)−5(−4)+1(−8)]−4[−1(−8)−2(−4)+1(−8)] =3[−16+20−8]−4[8+8−8] =3[−4]−4[8] =−12−32=−44 (2) 逆行列 A−1 の (3,4) 成分を求める。 A−1 の (3,4) 成分は、∣A∣1(−1)3+4C4,3 で与えられます。ここで、C4,3 は行列 A から4行と3列を取り除いた小行列の行列式です。 C4,3=3−26−14−51−12=3(4×2−(−1)×(−5))−(−1)(−2×2−(−1)×6)+1(−2×(−5)−4×6) =3(8−5)+1(−4+6)+(10−24)=3(3)+1(2)+(−14)=9+2−14=−3 したがって、A−1 の (3,4) 成分は、 ∣A∣1(−1)3+4C4,3=−441(−1)7(−3)=−441(−1)(−3)=−443=−443