問題は大きく2つに分かれています。 (1) 放物線Cの方程式を求め、その頂点の座標を求めます。また、極座標を用いて放物線Cを表す極方程式を求めます。 (2) 双曲線Dの方程式を求め、その焦点の座標を求めます。さらに、双曲線上の点Pと焦点F, F'との距離の和が一定であることを利用して、その値を求めます。また、原点Oで直交する2直線$l, m$と放物線$C$との交点に関する問題です。$l, m$と$C$の交点を$Q, R, S, T$としたとき、$\frac{1}{OQ} - \frac{1}{OR} + \frac{1}{OS} - \frac{1}{OT}$ が一定であることを証明し、その値を求めます。

幾何学放物線双曲線極方程式焦点準線デカルト座標交点軌跡
2025/7/23

1. 問題の内容

問題は大きく2つに分かれています。
(1) 放物線Cの方程式を求め、その頂点の座標を求めます。また、極座標を用いて放物線Cを表す極方程式を求めます。
(2) 双曲線Dの方程式を求め、その焦点の座標を求めます。さらに、双曲線上の点Pと焦点F, F'との距離の和が一定であることを利用して、その値を求めます。また、原点Oで直交する2直線l,ml, mと放物線CCとの交点に関する問題です。l,ml, mCCの交点をQ,R,S,TQ, R, S, Tとしたとき、1OQ1OR+1OS1OT\frac{1}{OQ} - \frac{1}{OR} + \frac{1}{OS} - \frac{1}{OT} が一定であることを証明し、その値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 放物線Cの方程式を求めます。焦点が(p2,0)(\frac{p}{2}, 0)、準線がx=p2x = -\frac{p}{2}である放物線の方程式はy2=2pxy^2 = 2pxです。問題文より、焦点のxx座標はわかりませんが、準線がx=2x=-2であることがわかります。焦点のxx座標をaaとすると、a22=0\frac{a-2}{2} = 0より、a=2a = -2となります。したがって、焦点は(2,0)(-2, 0)であり、放物線の方程式は、y2=2p(x+2)y^2 = 2p(x+2) となります。問題文より、OP=PHOP=PHなので、r=x+2r = x+2です。したがって、r=41cosθr = \frac{4}{1 - \cos \theta}となります。
(2) 極方程式 2r=rcosθ+32r = r \cos \theta + 3 をデカルト座標に変換します。2x2+y2=x+32\sqrt{x^2+y^2} = x+3、両辺を2乗すると、4(x2+y2)=x2+6x+94(x^2+y^2) = x^2 + 6x + 9となり、3x26x+4y2=93x^2 -6x + 4y^2 = 9、両辺を3で割ると、x22x+43y2=3x^2 - 2x + \frac{4}{3}y^2 = 3(x1)21+43y2=3 (x-1)^2 - 1 + \frac{4}{3}y^2 = 3(x1)2+43y2=4(x-1)^2 + \frac{4}{3}y^2 = 4(x1)24+y23=1\frac{(x-1)^2}{4} + \frac{y^2}{3} = 1
したがって、双曲線Dの方程式は(x1)24+y23=1\frac{(x-1)^2}{4} + \frac{y^2}{3} = 1です。焦点のxx座標を求めます。a2=4a^2 = 4, b2=3b^2 = 3, c2=a2+b2=7c^2 = a^2 + b^2 = 7, c=7c = \sqrt{7}
したがって、焦点の座標は(1±7,0)(1 \pm \sqrt{7}, 0)です。
PF+PF=2a=4PF + PF' = 2a = 4
llの傾きをtanθ\tan \theta (0<θ<π2)(0 < \theta < \frac{\pi}{2}) とします。Qを第1象限の点、Rを第3象限の点とし、さらに、Sを第2象限の点、Tを第4象限の点とします。OQ=r1OQ = r_1, OR=r2OR = r_2, OS=r3OS = r_3, OT=r4OT = r_4とすると、1OQ1OR+1OS1OT=1r11r2+1r31r4\frac{1}{OQ} - \frac{1}{OR} + \frac{1}{OS} - \frac{1}{OT} = \frac{1}{r_1} - \frac{1}{r_2} + \frac{1}{r_3} - \frac{1}{r_4}となります。
r1=41cosθr_1 = \frac{4}{1-\cos \theta}, r2=41+cosθr_2 = \frac{4}{1+\cos \theta}, r3=41+cos(πθ)=41cosθr_3 = \frac{4}{1+\cos(\pi-\theta)} = \frac{4}{1-\cos \theta}, r4=41+cos(π+θ)=41cosθr_4 = \frac{4}{1+\cos(\pi+\theta)} = \frac{4}{1-\cos \theta}
1OQ1OR+1OS1OT=1cosθ41+cosθ4+1cosθ41+cosθ4=1cosθ1cosθ+1cosθ1cosθ4=4cosθ4=cosθ\frac{1}{OQ} - \frac{1}{OR} + \frac{1}{OS} - \frac{1}{OT} = \frac{1-\cos \theta}{4} - \frac{1+\cos \theta}{4} + \frac{1-\cos \theta}{4} - \frac{1+\cos \theta}{4} = \frac{1-\cos \theta - 1 - \cos \theta + 1 - \cos \theta - 1 - \cos \theta}{4} = \frac{-4\cos \theta}{4} = -\cos \theta

3. 最終的な答え

* ア: y^2
* イ: 8(x+2)
* ウ: -2
* エ: 0
* オ:
* カ: 4
* キ: 1
* ソ: 3
* タ: x^2
* チ: -6
* ツ: x
* テ: 1
* ト: 4
* ナ: 3
* ニ: 1-sqrt(7)
* ヌ: 0
* ネ: 1+sqrt(7)
* ノ: 0
* ハ: 4
* ク: 1-\cos\theta
* ケ: 1+\cos\theta
* コ: 1-\cos\theta
* サ: 1+\cos\theta
* シ: 0
* ス: 4

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