この極限は、自然対数の底 e の定義そのものです。 x が無限大に近づくとき、1/x は0に近づきます。したがって、1+1/x は1に近づきます。しかし、x は無限大に近づくので、(1+1/x)x は不定形 1∞ になります。 この極限の計算には、いくつかの方法があります。ここでは、自然対数を用いる方法を示します。
y=(1+x1)x とおきます。両辺の自然対数をとると、 lny=ln(1+x1)x=xln(1+x1) となります。
ここで、limx→∞lny=limx→∞xln(1+x1)=limx→∞x1ln(1+x1) となります。
これは 00 の不定形なので、ロピタルの定理を用いることができます。 limx→∞x1ln(1+x1)=limx→∞−x211+x11⋅(−x21)=limx→∞1+x11=1+01=1 したがって、limx→∞lny=1 よって、limx→∞y=e1=e したがって、limx→∞(1+x1)x=e となります。