空間内の6点A, B, C, D, E, Fは一辺の長さが1の正八面体の頂点であり、四角形ABCDは正方形である。ベクトル $\vec{b} = \vec{AB}$, $\vec{d} = \vec{AD}$, $\vec{e} = \vec{AE}$ とおくとき、以下の問いに答える。 (1) 内積 $\vec{b} \cdot \vec{d}$, $\vec{b} \cdot \vec{e}$, $\vec{d} \cdot \vec{e}$ の値を求めよ。 (2) $\vec{AF} = p\vec{b} + q\vec{d} + r\vec{e}$ を満たす実数 $p$, $q$, $r$ の値を求めよ。 (3) 辺BEを1:2に内分する点をGとする。また、$0<t<1$を満たす実数$t$に対し、辺CFを$t: (1-t)$に内分する点をHとする。$t$が$0<t<1$の範囲を動くとき、$\triangle AGH$の面積が最小となる$t$の値とそのときの$\triangle AGH$の面積を求めよ。必要ならば、$\triangle AGH$の面積$S$について$S = \frac{1}{2}\sqrt{|\vec{AG}|^2|\vec{AH}|^2 - (\vec{AG} \cdot \vec{AH})^2}$が成り立つことを用いてよい。
2025/7/23
1. 問題の内容
空間内の6点A, B, C, D, E, Fは一辺の長さが1の正八面体の頂点であり、四角形ABCDは正方形である。ベクトル , , とおくとき、以下の問いに答える。
(1) 内積 , , の値を求めよ。
(2) を満たす実数 , , の値を求めよ。
(3) 辺BEを1:2に内分する点をGとする。また、を満たす実数に対し、辺CFをに内分する点をHとする。がの範囲を動くとき、の面積が最小となるの値とそのときのの面積を求めよ。必要ならば、の面積についてが成り立つことを用いてよい。
2. 解き方の手順
(1)
正方形ABCDより、なので、
正八面体の各面は正三角形なので、。
よって、
正八面体の各面は正三角形なので、。
よって、
(2)
(なぜならば、正八面体の対称性より四角形ACEFも正方形)
したがって、, ,
(3)
となるtを求める。判別式は である。よって、判別式の中が最小になるのは、 の時である。
しかし、 の範囲にないため、端の値を調べる。 の時、、 の時、
内積が最小になるのは、 で、この時
.
.
以上より、 の時に、の範囲では、Sが最小となるのは存在せず。
3. 最終的な答え
(1) , ,
(2)
(3)