与えられた曲線上の、指定された$x$座標に対応する点における法線の方程式を求める問題です。 (1) $y = x^3 - 3x^2 - 1$ ($x = 3$) (2) $y = \tan x$ ($x = \frac{\pi}{4}$)

解析学微分法線導関数接線
2025/7/23

1. 問題の内容

与えられた曲線上の、指定されたxx座標に対応する点における法線の方程式を求める問題です。
(1) y=x33x21y = x^3 - 3x^2 - 1 (x=3x = 3)
(2) y=tanxy = \tan x (x=π4x = \frac{\pi}{4})

2. 解き方の手順

(1) y=x33x21y = x^3 - 3x^2 - 1 (x=3x = 3)の場合
ステップ1: x=3x = 3のときのyy座標を求めます。
y=(3)33(3)21=27271=1y = (3)^3 - 3(3)^2 - 1 = 27 - 27 - 1 = -1
したがって、点(3,1)(3, -1)における法線を求めます。
ステップ2: 導関数を求めます。
dydx=3x26x\frac{dy}{dx} = 3x^2 - 6x
ステップ3: x=3x = 3における導関数の値を求めます。これは接線の傾きに等しくなります。
dydxx=3=3(3)26(3)=2718=9\frac{dy}{dx}|_{x=3} = 3(3)^2 - 6(3) = 27 - 18 = 9
ステップ4: 法線の傾きを求めます。法線は接線に垂直なので、法線の傾きは接線の傾きの逆数の負符号を取ったものです。
法線の傾き =19= -\frac{1}{9}
ステップ5: 法線の方程式を求めます。点(3,1)(3, -1)を通り、傾きが19-\frac{1}{9}の直線の方程式は次の通りです。
y(1)=19(x3)y - (-1) = -\frac{1}{9}(x - 3)
y+1=19x+13y + 1 = -\frac{1}{9}x + \frac{1}{3}
y=19x+131y = -\frac{1}{9}x + \frac{1}{3} - 1
y=19x23y = -\frac{1}{9}x - \frac{2}{3}
(2) y=tanxy = \tan x (x=π4x = \frac{\pi}{4})の場合
ステップ1: x=π4x = \frac{\pi}{4}のときのyy座標を求めます。
y=tan(π4)=1y = \tan(\frac{\pi}{4}) = 1
したがって、点(π4,1)(\frac{\pi}{4}, 1)における法線を求めます。
ステップ2: 導関数を求めます。
dydx=sec2x\frac{dy}{dx} = \sec^2 x
ステップ3: x=π4x = \frac{\pi}{4}における導関数の値を求めます。これは接線の傾きに等しくなります。
dydxx=π4=sec2(π4)=(2)2=2\frac{dy}{dx}|_{x=\frac{\pi}{4}} = \sec^2(\frac{\pi}{4}) = (\sqrt{2})^2 = 2
ステップ4: 法線の傾きを求めます。法線は接線に垂直なので、法線の傾きは接線の傾きの逆数の負符号を取ったものです。
法線の傾き =12= -\frac{1}{2}
ステップ5: 法線の方程式を求めます。点(π4,1)(\frac{\pi}{4}, 1)を通り、傾きが12-\frac{1}{2}の直線の方程式は次の通りです。
y1=12(xπ4)y - 1 = -\frac{1}{2}(x - \frac{\pi}{4})
y=12x+π8+1y = -\frac{1}{2}x + \frac{\pi}{8} + 1

3. 最終的な答え

(1) y=19x23y = -\frac{1}{9}x - \frac{2}{3}
(2) y=12x+π8+1y = -\frac{1}{2}x + \frac{\pi}{8} + 1

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