与えられたデータの個数 $N$ が $4n$, $4n+1$, $4n+2$, $4n+3$ (ただし、$n$ は自然数) のそれぞれの場合について、第一四分位数 $Q_1$, 第二四分位数 $Q_2$, 第三四分位数 $Q_3$ を、データ $x_1, x_2, \dots, x_N$ を用いて表す。

確率論・統計学四分位数中央値データの分析
2025/7/23

1. 問題の内容

与えられたデータの個数 NN4n4n, 4n+14n+1, 4n+24n+2, 4n+34n+3 (ただし、nn は自然数) のそれぞれの場合について、第一四分位数 Q1Q_1, 第二四分位数 Q2Q_2, 第三四分位数 Q3Q_3 を、データ x1,x2,,xNx_1, x_2, \dots, x_N を用いて表す。

2. 解き方の手順

まず、四分位数の定義を確認する。
- データを小さい順に並べる。
- 第二四分位数 Q2Q_2 は中央値である。データの個数 NN が偶数の場合は中央の2つの値の平均、奇数の場合は中央の値となる。
- 第一四分位数 Q1Q_1 は、下位のデータの中央値である。
- 第三四分位数 Q3Q_3 は、上位のデータの中央値である。
データの個数が奇数の場合、下位と上位のデータに中央値を含めない。
(1) N=4nN = 4n のとき
- Q2Q_2x2nx_{2n}x2n+1x_{2n+1} の平均なので、 Q2=x2n+x2n+12Q_2 = \frac{x_{2n} + x_{2n+1}}{2}
- 下位のデータは x1,,x2nx_1, \dots, x_{2n} であり、Q1Q_1 はその中央値である。したがって、Q1=xn+xn+12Q_1 = \frac{x_n + x_{n+1}}{2}
- 上位のデータは x2n+1,,x4nx_{2n+1}, \dots, x_{4n} であり、Q3Q_3 はその中央値である。したがって、Q3=x3n+x3n+12Q_3 = \frac{x_{3n} + x_{3n+1}}{2}
(2) N=4n+1N = 4n+1 のとき
- Q2Q_2x2n+1x_{2n+1} である。
- 下位のデータは x1,,x2nx_1, \dots, x_{2n} であり、Q1Q_1 はその中央値である。したがって、Q1=xn+xn+12Q_1 = \frac{x_n + x_{n+1}}{2}
- 上位のデータは x2n+2,,x4n+1x_{2n+2}, \dots, x_{4n+1} であり、Q3Q_3 はその中央値である。したがって、Q3=x3n+1+x3n+22Q_3 = \frac{x_{3n+1} + x_{3n+2}}{2}
(3) N=4n+2N = 4n+2 のとき
- Q2Q_2x2n+1x_{2n+1}x2n+2x_{2n+2} の平均なので、 Q2=x2n+1+x2n+22Q_2 = \frac{x_{2n+1} + x_{2n+2}}{2}
- 下位のデータは x1,,x2n+1x_1, \dots, x_{2n+1} であり、Q1Q_1 はその中央値である。したがって、Q1=xn+1Q_1 = x_{n+1}
- 上位のデータは x2n+2,,x4n+2x_{2n+2}, \dots, x_{4n+2} であり、Q3Q_3 はその中央値である。したがって、Q3=x3n+2Q_3 = x_{3n+2}
(4) N=4n+3N = 4n+3 のとき
- Q2Q_2x2n+2x_{2n+2} である。
- 下位のデータは x1,,x2n+1x_1, \dots, x_{2n+1} であり、Q1Q_1 はその中央値である。したがって、Q1=xn+1Q_1 = x_{n+1}
- 上位のデータは x2n+3,,x4n+3x_{2n+3}, \dots, x_{4n+3} であり、Q3Q_3 はその中央値である。したがって、Q3=x3n+3Q_3 = x_{3n+3}

3. 最終的な答え

(1) N=4nN = 4n のとき
Q1=xn+xn+12Q_1 = \frac{x_n + x_{n+1}}{2}
Q2=x2n+x2n+12Q_2 = \frac{x_{2n} + x_{2n+1}}{2}
Q3=x3n+x3n+12Q_3 = \frac{x_{3n} + x_{3n+1}}{2}
(2) N=4n+1N = 4n+1 のとき
Q1=xn+xn+12Q_1 = \frac{x_n + x_{n+1}}{2}
Q2=x2n+1Q_2 = x_{2n+1}
Q3=x3n+1+x3n+22Q_3 = \frac{x_{3n+1} + x_{3n+2}}{2}
(3) N=4n+2N = 4n+2 のとき
Q1=xn+1Q_1 = x_{n+1}
Q2=x2n+1+x2n+22Q_2 = \frac{x_{2n+1} + x_{2n+2}}{2}
Q3=x3n+2Q_3 = x_{3n+2}
(4) N=4n+3N = 4n+3 のとき
Q1=xn+1Q_1 = x_{n+1}
Q2=x2n+2Q_2 = x_{2n+2}
Q3=x3n+3Q_3 = x_{3n+3}

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