8人の生徒の小テストの点数が5, 5, 6, 7, 8, 10, a, bである。この小テストの平均が7で分散が3であるとき、aとbの値を求める。

確率論・統計学平均分散統計データの分析
2025/7/23

1. 問題の内容

8人の生徒の小テストの点数が5, 5, 6, 7, 8, 10, a, bである。この小テストの平均が7で分散が3であるとき、aとbの値を求める。

2. 解き方の手順

まず、平均が7であるという条件から、a + b の値を求める。
8人のテストの点数の合計は、5+5+6+7+8+10+a+b5 + 5 + 6 + 7 + 8 + 10 + a + b であり、平均が7なので、
5+5+6+7+8+10+a+b8=7 \frac{5 + 5 + 6 + 7 + 8 + 10 + a + b}{8} = 7
41+a+b=5641 + a + b = 56
a+b=15a + b = 15
次に、分散が3であるという条件から、aとbに関する別の式を立てる。
分散は、各データの偏差の2乗の平均である。平均値は7なので、分散は
(57)2+(57)2+(67)2+(77)2+(87)2+(107)2+(a7)2+(b7)28=3\frac{(5-7)^2 + (5-7)^2 + (6-7)^2 + (7-7)^2 + (8-7)^2 + (10-7)^2 + (a-7)^2 + (b-7)^2}{8} = 3
(2)2+(2)2+(1)2+(0)2+(1)2+(3)2+(a7)2+(b7)28=3\frac{(-2)^2 + (-2)^2 + (-1)^2 + (0)^2 + (1)^2 + (3)^2 + (a-7)^2 + (b-7)^2}{8} = 3
4+4+1+0+1+9+(a7)2+(b7)28=3\frac{4 + 4 + 1 + 0 + 1 + 9 + (a-7)^2 + (b-7)^2}{8} = 3
19+(a7)2+(b7)2=2419 + (a-7)^2 + (b-7)^2 = 24
(a7)2+(b7)2=5(a-7)^2 + (b-7)^2 = 5
a+b=15a + b = 15 より、b=15ab = 15 - a なので、これを分散の式に代入する。
(a7)2+(15a7)2=5(a-7)^2 + (15 - a - 7)^2 = 5
(a7)2+(8a)2=5(a-7)^2 + (8 - a)^2 = 5
a214a+49+6416a+a2=5a^2 - 14a + 49 + 64 - 16a + a^2 = 5
2a230a+113=52a^2 - 30a + 113 = 5
2a230a+108=02a^2 - 30a + 108 = 0
a215a+54=0a^2 - 15a + 54 = 0
(a6)(a9)=0(a - 6)(a - 9) = 0
a=6a = 6 または a=9a = 9
a=6a = 6 のとき、b=156=9b = 15 - 6 = 9
a=9a = 9 のとき、b=159=6b = 15 - 9 = 6
したがって、a = 6, b = 9 または a = 9, b = 6

3. 最終的な答え

a = 6, b = 9 または a = 9, b = 6

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