関数 $f = \frac{1}{x^2 + y^2 + z^2}$ が与えられたとき、線積分 $\int_C \nabla f \cdot d\mathbf{s}$ を計算します。ただし、$C$ は平面 $y+z=2$ と円筒面 $x^2 + y^2 = a^2$ との交線です。

解析学線積分勾配ストークスの定理ベクトル解析
2025/7/23

1. 問題の内容

関数 f=1x2+y2+z2f = \frac{1}{x^2 + y^2 + z^2} が与えられたとき、線積分 Cfds\int_C \nabla f \cdot d\mathbf{s} を計算します。ただし、CC は平面 y+z=2y+z=2 と円筒面 x2+y2=a2x^2 + y^2 = a^2 との交線です。

2. 解き方の手順

ストークスの定理を用いると、線積分を面積分に変換できます。ストークスの定理は次の通りです。
CFds=S(×F)dS\int_C \mathbf{F} \cdot d\mathbf{s} = \iint_S (\nabla \times \mathbf{F}) \cdot d\mathbf{S}
ここで、F=f\mathbf{F} = \nabla f なので、
Cfds=S(×f)dS\int_C \nabla f \cdot d\mathbf{s} = \iint_S (\nabla \times \nabla f) \cdot d\mathbf{S}
任意の関数 ff に対して、×f=0\nabla \times \nabla f = \mathbf{0} が成り立ちます。したがって、
Cfds=S0dS=0\int_C \nabla f \cdot d\mathbf{s} = \iint_S \mathbf{0} \cdot d\mathbf{S} = 0
したがって、面積分はゼロになります。

3. 最終的な答え

Cfds=0\int_C \nabla f \cdot d\mathbf{s} = 0

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