与えられた微分方程式 $\frac{dx}{dt} = \sqrt{a - bx}$ を解きます。ここで、$a$ と $b$ は定数です。

解析学微分方程式変数分離形積分置換積分
2025/7/23

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 dxdt=abx\frac{dx}{dt} = \sqrt{a - bx} を解きます。ここで、aabb は定数です。

2. 解き方の手順

この微分方程式は変数分離形であるため、以下の手順で解きます。
ステップ1: 変数分離
xxtt を分離します。
dxabx=dt\frac{dx}{\sqrt{a - bx}} = dt
ステップ2: 両辺を積分
両辺をそれぞれ積分します。
左辺は xx について積分し、右辺は tt について積分します。
dxabx=dt\int \frac{dx}{\sqrt{a - bx}} = \int dt
左辺の積分を実行するために、置換積分を使用します。
u=abxu = a - bx とすると、du=bdxdu = -b dx 、つまり dx=1bdudx = -\frac{1}{b} du となります。
したがって、左辺の積分は次のようになります。
dxabx=1bduu=1bu12du\int \frac{dx}{\sqrt{a - bx}} = \int \frac{-\frac{1}{b} du}{\sqrt{u}} = -\frac{1}{b} \int u^{-\frac{1}{2}} du
1bu12du=1bu1212+C1=2bu+C1=2babx+C1-\frac{1}{b} \int u^{-\frac{1}{2}} du = -\frac{1}{b} \cdot \frac{u^{\frac{1}{2}}}{\frac{1}{2}} + C_1 = -\frac{2}{b} \sqrt{u} + C_1 = -\frac{2}{b} \sqrt{a - bx} + C_1
右辺の積分は次のようになります。
dt=t+C2\int dt = t + C_2
したがって、積分結果は次のようになります。
2babx=t+C-\frac{2}{b} \sqrt{a - bx} = t + C
ここで、C=C2C1C = C_2 - C_1 は積分定数です。
ステップ3: xx について解く
xx について解くために、式を整理します。
abx=b2(t+C)\sqrt{a - bx} = -\frac{b}{2}(t + C)
両辺を2乗します。
abx=b24(t+C)2a - bx = \frac{b^2}{4}(t + C)^2
bx=b24(t+C)2a-bx = \frac{b^2}{4}(t + C)^2 - a
x=b4(t+C)2+abx = -\frac{b}{4}(t + C)^2 + \frac{a}{b}

3. 最終的な答え

x=abb4(t+C)2x = \frac{a}{b} - \frac{b}{4}(t + C)^2

「解析学」の関連問題

定積分 $\int_{0}^{\frac{\pi}{4}} \cos^{3}x \, dx$ を計算する。

定積分三角関数積分計算
2025/7/23

$3^{23} = 94143178827$ であり、$9 \times 10^{10} < 3^{23} < 10^{11}$ が成り立つことを利用して、$\log_{10} 3$ の値を小数第2位...

対数常用対数不等式計算
2025/7/23

はい、承知いたしました。画像にある問題のうち、10番の導関数を求める問題と、11番の不定積分を求める問題全てについて解答します。

導関数不定積分微分積分
2025/7/23

与えられた3つの極限値を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to 0} \frac{x - \tan x}{x^3}$ (2) $\lim_{x \to 0} \frac{\cos^2 x ...

極限ロピタルの定理テイラー展開三角関数
2025/7/23

与えられた積分 $\int x^2 e^{3x} dx$ を計算します。

積分部分積分定積分
2025/7/23

問題は、 $x \geq 0$ のとき、不等式 $\frac{x}{1+x} \leq \log(1+x)$ を示すことです。ここで、$\log$ は自然対数とします。

不等式自然対数微分単調増加導関数
2025/7/23

## 1. 問題の内容

テイラー展開マクローリン展開多変数関数偏微分
2025/7/23

関数 $y = x^3 - 6x + a$ の極大値と極小値がともに正となるように、定数 $a$ の値の範囲を定める問題です。

微分極値関数の増減三次関数
2025/7/23

関数 $f(x) = x + \sqrt{1-x^2}$ の最大値と最小値を求めます。

関数の最大最小微分導関数定義域増減表
2025/7/23

関数 $f(x) = \frac{x^2 - 1}{x^2 + 1}$ の最大値と最小値を求めます。

関数の最大最小分数関数微分を使わない最大最小
2025/7/23