抵抗力のみが働く運動において、一般解が $x = C_1e^{-\frac{t}{a}} + C_2$ で与えられている。以下の初期条件に対して解を求めよ。ただし、$a > 0, v_0 > 0$ とする。 (1) 時刻 $t=0$ で $x=a, v_x=0$ (2) 時刻 $t=0$ で $x=0, v_x=v_0$ (3) 時刻 $t=0$ で $x=a, v_x=-v_0$

応用数学微分方程式物理運動
2025/7/23

1. 問題の内容

抵抗力のみが働く運動において、一般解が x=C1eta+C2x = C_1e^{-\frac{t}{a}} + C_2 で与えられている。以下の初期条件に対して解を求めよ。ただし、a>0,v0>0a > 0, v_0 > 0 とする。
(1) 時刻 t=0t=0x=a,vx=0x=a, v_x=0
(2) 時刻 t=0t=0x=0,vx=v0x=0, v_x=v_0
(3) 時刻 t=0t=0x=a,vx=v0x=a, v_x=-v_0

2. 解き方の手順

まず、xx を時間 tt で微分して速度 vxv_x を求める。
vx=dxdt=C1aetav_x = \frac{dx}{dt} = -\frac{C_1}{a}e^{-\frac{t}{a}}
次に、各初期条件を適用して C1C_1C2C_2 を決定する。
(1) t=0t=0x=a,vx=0x=a, v_x=0
x(0)=C1e0+C2=C1+C2=ax(0) = C_1e^0 + C_2 = C_1 + C_2 = a
vx(0)=C1ae0=C1a=0v_x(0) = -\frac{C_1}{a}e^0 = -\frac{C_1}{a} = 0
よって C1=0C_1 = 0 であり、C2=aC_2 = a
したがって、x=ax = a
(2) t=0t=0x=0,vx=v0x=0, v_x=v_0
x(0)=C1e0+C2=C1+C2=0x(0) = C_1e^0 + C_2 = C_1 + C_2 = 0
vx(0)=C1ae0=C1a=v0v_x(0) = -\frac{C_1}{a}e^0 = -\frac{C_1}{a} = v_0
よって C1=av0C_1 = -av_0 であり、C2=av0C_2 = av_0
したがって、x=av0eta+av0=av0(1eta)x = -av_0e^{-\frac{t}{a}} + av_0 = av_0(1 - e^{-\frac{t}{a}})
(3) t=0t=0x=a,vx=v0x=a, v_x=-v_0
x(0)=C1e0+C2=C1+C2=ax(0) = C_1e^0 + C_2 = C_1 + C_2 = a
vx(0)=C1ae0=C1a=v0v_x(0) = -\frac{C_1}{a}e^0 = -\frac{C_1}{a} = -v_0
よって C1=av0C_1 = av_0 であり、C2=aav0C_2 = a - av_0
したがって、x=av0eta+aav0=av0etaav0+a=a(1+v0etav0)x = av_0e^{-\frac{t}{a}} + a - av_0 = av_0e^{-\frac{t}{a}} - av_0 + a = a(1 + v_0e^{-\frac{t}{a}} - v_0)

3. 最終的な答え

(1) x=ax = a
(2) x=av0(1eta)x = av_0(1 - e^{-\frac{t}{a}})
(3) x=a(1+v0etav0)x = a(1 + v_0e^{-\frac{t}{a}} - v_0)

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