$\frac{1}{2-\sqrt{3}}$ の整数部分を $a$ 、小数部分を $b$ とするとき、 (1) $a$ と $b$ の値を求めよ。 (2) $a+2b+b^2$ の値を求めよ。

代数学式の計算平方根有理化整数部分小数部分
2025/7/23

1. 問題の内容

123\frac{1}{2-\sqrt{3}} の整数部分を aa 、小数部分を bb とするとき、
(1) aabb の値を求めよ。
(2) a+2b+b2a+2b+b^2 の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) まず、123\frac{1}{2-\sqrt{3}} を有理化します。
\frac{1}{2-\sqrt{3}} = \frac{1}{2-\sqrt{3}} \times \frac{2+\sqrt{3}}{2+\sqrt{3}} = \frac{2+\sqrt{3}}{4-3} = 2+\sqrt{3}
次に、3\sqrt{3} のおおよその値を考えます。1=1\sqrt{1} = 1 であり、4=2\sqrt{4} = 2 であることから、1<3<21 < \sqrt{3} < 2 がわかります。より正確には、1.72=2.891.7^2 = 2.891.82=3.241.8^2 = 3.24 であることから、1.7<3<1.81.7 < \sqrt{3} < 1.8 と推定できます。したがって、2+1.7<2+3<2+1.82+1.7 < 2+\sqrt{3} < 2+1.8 となり、3.7<2+3<3.83.7 < 2+\sqrt{3} < 3.8 となります。
2+32+\sqrt{3} の整数部分は a=3a = 3 です。
小数部分 bb は、b=(2+3)a=(2+3)3=31b = (2+\sqrt{3}) - a = (2+\sqrt{3}) - 3 = \sqrt{3} - 1 となります。
(2) a+2b+b2a+2b+b^2 の値を求めます。a=3a=3b=31b=\sqrt{3}-1 を代入します。
a+2b+b^2 = 3 + 2(\sqrt{3}-1) + (\sqrt{3}-1)^2
= 3 + 2\sqrt{3} - 2 + (3 - 2\sqrt{3} + 1)
= 3 + 2\sqrt{3} - 2 + 4 - 2\sqrt{3}
= 3 - 2 + 4
= 5

3. 最終的な答え

(1) a=3a=3, b=31b=\sqrt{3}-1
(2) a+2b+b2=5a+2b+b^2 = 5

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