ベクトル $\vec{a} = \begin{pmatrix} 2 \\ 1 \end{pmatrix}$ と $\vec{b} = \begin{pmatrix} -3 \\ 1 \end{pmatrix}$ が与えられたとき、以下の値を求めます。 (1) $|\vec{a}|$ (2) $|\vec{b}|$ (3) $\vec{a} \cdot \vec{b}$ (4) $\vec{a}$ と $\vec{b}$ のなす角の余弦 (cos)

代数学ベクトルベクトルの大きさ内積ベクトルのなす角
2025/7/23
はい、承知いたしました。画像にある9番の問題を解きます。

1. 問題の内容

ベクトル a=(21)\vec{a} = \begin{pmatrix} 2 \\ 1 \end{pmatrix}b=(31)\vec{b} = \begin{pmatrix} -3 \\ 1 \end{pmatrix} が与えられたとき、以下の値を求めます。
(1) a|\vec{a}|
(2) b|\vec{b}|
(3) ab\vec{a} \cdot \vec{b}
(4) a\vec{a}b\vec{b} のなす角の余弦 (cos)

2. 解き方の手順

(1) ベクトル a\vec{a} の大きさ (ノルム) a|\vec{a}| は、ベクトルの各成分の二乗の和の平方根で求められます。
a=22+12|\vec{a}| = \sqrt{2^2 + 1^2}
(2) ベクトル b\vec{b} の大きさ (ノルム) b|\vec{b}| も同様に求められます。
b=(3)2+12|\vec{b}| = \sqrt{(-3)^2 + 1^2}
(3) ベクトル a\vec{a}b\vec{b} の内積 ab\vec{a} \cdot \vec{b} は、対応する成分同士の積の和で求められます。
ab=(2)(3)+(1)(1)\vec{a} \cdot \vec{b} = (2)(-3) + (1)(1)
(4) ベクトル a\vec{a}b\vec{b} のなす角を θ\theta とすると、その余弦 cosθ\cos \theta は次の式で求められます。
cosθ=abab\cos \theta = \frac{\vec{a} \cdot \vec{b}}{|\vec{a}||\vec{b}|}

3. 最終的な答え

(1) a=22+12=4+1=5|\vec{a}| = \sqrt{2^2 + 1^2} = \sqrt{4 + 1} = \sqrt{5}
(2) b=(3)2+12=9+1=10|\vec{b}| = \sqrt{(-3)^2 + 1^2} = \sqrt{9 + 1} = \sqrt{10}
(3) ab=(2)(3)+(1)(1)=6+1=5\vec{a} \cdot \vec{b} = (2)(-3) + (1)(1) = -6 + 1 = -5
(4) cosθ=abab=5510=550=552=12=22\cos \theta = \frac{\vec{a} \cdot \vec{b}}{|\vec{a}||\vec{b}|} = \frac{-5}{\sqrt{5} \sqrt{10}} = \frac{-5}{\sqrt{50}} = \frac{-5}{5\sqrt{2}} = -\frac{1}{\sqrt{2}} = -\frac{\sqrt{2}}{2}
したがって、答えは以下のようになります。
(1) a=5|\vec{a}| = \sqrt{5}
(2) b=10|\vec{b}| = \sqrt{10}
(3) ab=5\vec{a} \cdot \vec{b} = -5
(4) cosθ=22\cos \theta = -\frac{\sqrt{2}}{2}

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